波動シグナル研究所です。

「高値が2回きれいにそろったので、ここが天井だと思って売ったら、少しだけ上に抜けて損切りになりました」

「SMCの解説で、イコールハイは狙われやすいと書かれていたのですが、どういう意味なのかがよく分かりません」

そろった高値や安値は、チャートの中でもとくに目に留まりやすい形です。
この記事では、SMCがこの形をどう読むのかを、注文が集まる理由と、一般的なチャートの読み方との違いから順番に整理します。

イコールハイ・イコールローとは

この記事でわかること。1 イコールハイ・イコールローはほぼ同じ高さに並んだ高値と安値、2 その外側に注文が集まりやすい理由、3 ダブルトップとの読み方の違いと、見つけ方の許容幅。
そろった高値・安値は、外側に注文がたまる目印

結論から言います。

イコールハイ・イコールローとは、ほぼ同じ高さに並んだ2つ以上の高値や安値のことです。
英語の Equal Highs・Equal Lows を略してEQH・EQLとも呼ばれ、SMCでは流動性、つまり注文がたまっている場所の目印として扱われます。

たとえるなら、同じ高さで2回はね返されたボールを見た人たちが、そこに見えない天井があると思い込む状態です。
みんなが同じ場所を天井だと思うほど、そのすぐ外側に、それぞれの注文が自然と並んでいきます。

注文が集まる理由

2つの高値がほぼ同じ高さにそろい、そのすぐ上に、売った人の損切り注文と、上抜けを待つ人の買いの逆指値注文が重なってたまっている様子を示した図。
そろった高値のすぐ上に、性質の違う注文が重なる

高値が2回そろうと、多くの人がそこを抵抗として意識し、その下で売る人が増えていきます。
その人たちの損切りの注文は、そろった高値のすぐ上に置かれやすくなります。

同じ場所の少し上には、上に抜けたら買おうと待つ人の逆指値の注文も並びます。
売った人の損切りも、抜けを待つ人の新規の注文も、どちらも約定すれば「買い」になるため、そろった高値の外側には買いの注文が厚く重なりやすいわけです。

イコールローはこの逆で、そろった安値のすぐ下に、売りの注文が重なりやすくなります。

ダブルトップとの違い

同じ2つのそろった高値を、左は一般的なチャートの読み方として2回止められた抵抗、右はSMCの読み方として外側に注文がたまったまだ取られていない流動性、と並べて比べた図。
同じ形でも、抵抗と見るか、注文のたまり場と見るか

そろった2つの高値は、一般的なチャートの読み方ではダブルトップと呼ばれ、2回止められた抵抗として見られることが多い形です。
SMCは同じ形を見ながら、抵抗かどうかより先に「外側にまだ取られていない注文が残っている場所」として読みます。

そろった高値・安値は、壁であると同時に、注文のたまり場の目印でもあります。
きれいにそろうほど多くの人の目に留まり、そのぶん外側に重なる注文も厚くなりやすいと考えるのが、SMCらしい見方です。

注文のたまり場という考え方そのものの全体像は、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書で整理しています。

見つけ方と許容幅

2つの高値の差が、自分で決めた許容幅の帯の中に収まっていればイコールハイとみなし、帯からはみ出す場合はみなさないことを示した図。
「ほぼ同じ」の幅を、先に自分で決めておく

実際のチャートで、高値や安値が1ポイントの狂いもなくそろうことはほとんどありません。
ですから、どこまでの差なら「ほぼ同じ」とみなすのか、その許容幅を先に自分で決めておくことが大切です。

たとえば「同じ時間足で目立つ高値や安値か」「2つの差がふだんの値幅より十分に小さいか」「まだ外側を抜かれていないか」の3つを、条件として文章で書き出しておきます。
そのうえで過去チャートに当てはめていけば、見つけるたびに判断がぶれることを防ぎやすくなります。

⚠️ 注意イコールハイやイコールローは、注文がたまっていそうな場所を示す目印であり、その後に価格がどちらへ動くかを決めるものではありません。外側を抜けたあとにそのまま進むこともあるため、ほかの根拠と重ねて、研究・学習の材料として扱うのが落ち着いた向き合い方です。
📋 まとめイコールハイ・イコールローは、ほぼ同じ高さに並んだ2つ以上の高値や安値です。多くの人が同じ場所を意識するため、その外側には損切りや逆指値の注文が重なりやすく、SMCではそこを流動性の目印として読みます。「ほぼ同じ」の許容幅は先に自分で決め、過去チャートで確かめていきましょう。