波動シグナル研究所です。

「ICTとSMCって、調べるほど同じ言葉ばかり出てきて、結局なにが違うのか分からなくなりました」

「オーダーブロックやFVGはICTの用語だと聞いたのに、SMCの解説にも普通に出てくるのはなぜですか?」

ICTとSMCは、どちらもFXの学習で最近よく目にする言葉ですが、別々の手法というより、同じ根っこから枝分かれした呼び名として見ると整理しやすくなります。
この記事では、どちらが優れているかという話ではなく、2つの関係と違いを言葉の地図として順番に整理していきます。

ICTとは

この記事でわかること。1 ICTとはSMC用語の多くの源流とされる見方の体系、2 SMCとの関係は源流とそこから広まった総称、3 違いは範囲と重心で、迷ったら名前より定義をそろえる。
ICTとSMCは対立ではなく「源流と広がり」の関係

結論から言います。

ICTとは、SMCで使われる多くの用語の源流とされる、相場の見方の体系のことです。

名前は英語の Inner Circle Trader(インナー・サークル・トレーダー)の頭文字です。
米国のある個人トレーダーが講師としてこの名を名乗り、長いあいだ講義の形で考え方を発信してきました。
オーダーブロック、FVG(フェアバリューギャップ)、流動性、キルゾーンといった言葉の多くは、もともとこの講義の中で使われて広まったものだと言われています。

ICTとSMCの関係

ICTの講義で生まれた用語と考え方を、学んだ人たちが取り出して整理し直し、SMCという総称として広まっていった流れを左から右へ示した図。
源流のICTから、整理し直された総称のSMCへ

たとえるなら、ある料理人が考えた技法が、弟子や真似をした人たちの手で家庭のレシピとして広まり、やがて一般的な料理名で呼ばれるようになった流れに近いものです。

ICTの講義を学んだ人たちが用語の一部を取り出して自分なりに整理し直しました。
それがスマートマネーコンセプト(SMC)という総称で紹介されるようになった、というのが一般的な見方です。
ですからSMCの解説にICT由来の言葉が当たり前のように出てくるのは自然なことで、両者は対立する別物ではなく、源流とそこから広がった呼び名という関係にあります。

ICTとSMCの違い

ICTとSMCを2つの円で表し、重なる部分に流動性・オーダーブロック・FVG・相場の構造、ICT側に時間帯やOTEなど独自の道具、SMC側に価格の構造が中心で定義は教える人で少しずつ違うことを示した図。
土台は共通。違いは扱う範囲と重心の置き方

土台の考え方はほとんど共通していて、違いが出やすいのは扱う範囲と重心の置き方です。

観点ICTSMC
呼び名の性質特定の講師の教えの体系多くの人が使う総称
重心価格の構造に加え、時間帯や日々の値動きの型まで扱う流動性やオーダーブロックなど、価格の構造が中心
定義講義の中での定義が基準教える人によって少しずつ違う

SMCは総称なので、同じオーダーブロックでも、解説する人によって定義の細かな部分が違うことがあります。
調べるほど混乱してしまうのは、多くの場合この定義のずれが原因だと考えられます。

一方のICTは、キルゾーンのような時間帯の考え方や、OTE(最適なエントリー帯)といった独自の道具まで含めた、より広い体系として語られることが多いのが特徴です。

SMCで使う主な用語を1枚の地図として見渡したいときは、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書から読むと、ICT由来の言葉の位置づけもつかみやすくなります。

名前より定義をそろえる

迷ったときの整理の3ステップ。1 使う言葉の定義を文章で書く、2 同じ定義のまま過去チャートで数える、3 当てはまった回数と結果を記録する。
呼び名より、定義を1つに固定できているかが大切

どちらから学ぶべきかで迷ったときは、名前の違いより、使う言葉の定義を自分の中で1つに固定することを先に考えてみてください。

大切なのは呼び名ではなく、定義を1つにそろえて確かめられる形にすることです。
たとえばオーダーブロックなら、どのローソク足をどんな条件で選ぶのかを、まず文章で書き出しておきます。
そのうえで同じ定義のまま過去チャートで数えていけば、教える人ごとの細かな違いに振り回されにくくなります。

⚠️ 注意ICTやSMCの名前がついた講座や道具は数多くありますが、名前が同じでも中身の定義はさまざまです。どちらの考え方も相場の動きを言い当てるものではなく、値動きを読み解くための枠組みとして、研究・学習の材料にするのが落ち着いた向き合い方です。
📋 まとめICTは、SMCで使われる多くの用語の源流とされる相場の見方の体系で、SMCはそこから広まった言葉を整理し直した総称です。ICTは時間帯などまで含む広い体系として、SMCは価格の構造を中心に語られることが多いという違いがあります。迷ったら名前ではなく定義を1つにそろえて、過去チャートで確かめていきましょう。