波動シグナル研究所です。
「ICTとSMCって、調べるほど同じ言葉ばかり出てきて、結局なにが違うのか分からなくなりました」
「オーダーブロックやFVGはICTの用語だと聞いたのに、SMCの解説にも普通に出てくるのはなぜですか?」
ICTとSMCは、どちらもFXの学習で最近よく目にする言葉ですが、別々の手法というより、同じ根っこから枝分かれした呼び名として見ると整理しやすくなります。
この記事では、どちらが優れているかという話ではなく、2つの関係と違いを言葉の地図として順番に整理していきます。
ICTとは
結論から言います。
ICTとは、SMCで使われる多くの用語の源流とされる、相場の見方の体系のことです。
名前は英語の Inner Circle Trader(インナー・サークル・トレーダー)の頭文字です。
米国のある個人トレーダーが講師としてこの名を名乗り、長いあいだ講義の形で考え方を発信してきました。
オーダーブロック、FVG(フェアバリューギャップ)、流動性、キルゾーンといった言葉の多くは、もともとこの講義の中で使われて広まったものだと言われています。
ICTとSMCの関係
たとえるなら、ある料理人が考えた技法が、弟子や真似をした人たちの手で家庭のレシピとして広まり、やがて一般的な料理名で呼ばれるようになった流れに近いものです。
ICTの講義を学んだ人たちが用語の一部を取り出して自分なりに整理し直しました。
それがスマートマネーコンセプト(SMC)という総称で紹介されるようになった、というのが一般的な見方です。
ですからSMCの解説にICT由来の言葉が当たり前のように出てくるのは自然なことで、両者は対立する別物ではなく、源流とそこから広がった呼び名という関係にあります。
ICTとSMCの違い
土台の考え方はほとんど共通していて、違いが出やすいのは扱う範囲と重心の置き方です。
| 観点 | ICT | SMC |
|---|---|---|
| 呼び名の性質 | 特定の講師の教えの体系 | 多くの人が使う総称 |
| 重心 | 価格の構造に加え、時間帯や日々の値動きの型まで扱う | 流動性やオーダーブロックなど、価格の構造が中心 |
| 定義 | 講義の中での定義が基準 | 教える人によって少しずつ違う |
SMCは総称なので、同じオーダーブロックでも、解説する人によって定義の細かな部分が違うことがあります。
調べるほど混乱してしまうのは、多くの場合この定義のずれが原因だと考えられます。
一方のICTは、キルゾーンのような時間帯の考え方や、OTE(最適なエントリー帯)といった独自の道具まで含めた、より広い体系として語られることが多いのが特徴です。
SMCで使う主な用語を1枚の地図として見渡したいときは、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書から読むと、ICT由来の言葉の位置づけもつかみやすくなります。
名前より定義をそろえる
どちらから学ぶべきかで迷ったときは、名前の違いより、使う言葉の定義を自分の中で1つに固定することを先に考えてみてください。
大切なのは呼び名ではなく、定義を1つにそろえて確かめられる形にすることです。
たとえばオーダーブロックなら、どのローソク足をどんな条件で選ぶのかを、まず文章で書き出しておきます。
そのうえで同じ定義のまま過去チャートで数えていけば、教える人ごとの細かな違いに振り回されにくくなります。
