波動シグナル研究所です。

「OTEは0.62から0.79の帯だと聞いたのですが、フィボナッチの61.8%とは何が違うのでしょうか」

「フィボナッチをどの高値と安値に当てればいいのかが、毎回ばらばらになってしまいます」

OTEは、ICTやSMCの解説でよく出てくる、押し目や戻りを待つ場所の考え方です。
この記事では、帯の測り方と、一般的なフィボナッチの使い方との違い、そしていちばん迷いやすい起点の選び方を順番に整理します。

OTEとは

この記事でわかること。1 OTEは伸びた値幅の約62〜79%まで戻った帯、2 一般的なフィボナッチとの違い、3 起点の選び方で帯の位置が変わる。
OTEは線ではなく、待つための帯

結論から言います。

OTEとは、勢いよく伸びた値幅に対して、約62〜79%まで戻ってきた帯のことです。
英語の Optimal Trade Entry(最適な仕掛けの位置)の頭文字で、ICT・SMCでは押し目や戻りを待つ目安とされる場所です。

お店でたとえると、値札が高いうちは見送り、十分に値引きされた棚まで来るのを待つような考え方です。
OTEの帯は、伸びた値幅の半分よりも深く戻った場所にあるため、その値動きの中では「安い側」で待つことになります。

OTEの帯の測り方

上昇の値動きの安値を起点、高値を終点としてフィボナッチを当て、高値から測って62%から79%まで戻った範囲をOTEの帯として塗り、その中ほどの70.5%にも印を付けた模式図。
伸びた値幅の62〜79%の戻りを帯で見る

上昇の場面なら、勢いよく伸びた値動きの始まりの安値を起点に、伸びきった高値を終点としてフィボナッチを当てます。
そのうえで、高値からどれだけ戻ったかを測り、62%から79%までの範囲を1つの帯として見るのがOTEの基本です。

帯の中ほどにある70.5%の水準も、目安としてよく一緒に示されます。
下降の場面ではすべてが逆になり、高値を起点、安値を終点にして、下げた値幅に対する戻りの帯を見ていきます。

フィボナッチとの違い

左は一般的なフィボナッチとして38.2%、50%、61.8%の複数の線を見る使い方、右はOTEとして勢いのある値動きに限って62〜79%の帯だけを見る使い方を並べた図。
同じ道具でも、どの値動きに当て、どこを見るかが違う

道具としては同じフィボナッチですが、一般的な使い方では38.2%や61.8%といった複数の線を、それぞれ反応しやすい水準として見ることが多いです。
OTEは見る場所を62〜79%の帯に絞り、当てる値動きも、直前の高値を更新したような勢いのある動きに限ります。

OTEは「どの値動きに当てるか」と「どこまで戻ったか」を、セットで決めておく考え方です。
帯だけを覚えても、当てる値動きが毎回違えば、見えてくる場所もそのたびに変わってしまいます。

OTEが土台にしている「高い側・安い側」や構造の更新といった考え方の全体像は、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書で整理しています。

起点の選び方が大切

同じ値動きに対して、直前の高値を更新した大きな上昇の安値を起点にした場合と、途中の小さな波の安値を起点にした場合とで、OTEの帯の位置が大きくずれることを左右で比べた図。
起点がずれると、帯の位置もずれる

OTEで迷いやすいのは、どの安値と高値にフィボナッチを当てるかです。
途中の小さな波の安値を起点にすると、帯はずっと浅い場所に描かれ、大きな上昇の始まりに当てた場合とはまったく違う位置になってしまいます。

ですから、起点と終点の決め方を「直前の高値を更新した上昇の、始まりの安値から伸びきった高値まで」のように文章で決めておくことが大切です。
その定義のまま過去チャートに当てはめていけば、帯の位置が毎回ぶれることを防ぎやすくなります。

⚠️ 注意OTEの帯は、押し目や戻りを待つ場所の目安であり、価格がそこで止まることや、そこから伸びることを約束するものではありません。帯を突き抜けて進むこともあるため、ほかの根拠と重ねて、研究・学習の材料として扱うのが落ち着いた向き合い方です。
📋 まとめOTEは、勢いよく伸びた値幅に対して約62〜79%まで戻った帯で、ICT・SMCで押し目や戻りを待つ目安とされる場所です。一般的なフィボナッチと違い、当てる値動きを勢いのある動きに限り、見る場所を帯に絞ります。起点と終点の決め方を先に文章で決め、過去チャートで確かめていきましょう。