波動シグナル研究所です。
「損切りした瞬間、ぴったり反転して伸びていった」
「俺の損切りだけ、見られてるんじゃないか?」
「損切り貧乏。もう置く場所が分からない……」
この「損切りした直後の反転」は、相場でストップ狩りと呼ばれています。偶然でも、あなたが見られているわけでもありません。
ストップ狩りの正体
結論から言います。
ストップ狩りは誰かの陰謀ではなく、「みんなが同じ場所に損切りを置く」ことで起きる、相場の仕組みです。
多くの人は、損切りを「直近安値の少し下」「直近高値の少し上」に置きます。教科書どおりの、正しい置き方です。
でも全員が教科書どおりに置くと、そこに損切り注文のたまり場ができます。ストップ狩りの主役は、この「たまり場」です。
なぜ損切りの先まで動くのか
銀行やファンドなどの大口は、注文が大きすぎて、そのままでは価格を大きく動かさずに買いたい量を買えません。大量に買うには、大量の売り注文という「相手」が必要だからです。
ここで思い出してほしいのが、さっきの「たまり場」です。買い勢の損切りは「売り注文」。つまり損切りのたまり場は、大口から見るとまとめて仕入れができる場所なのです。
しかも、たまり場の手前まで少し売りを入れるだけで、価格はたまり場に届きます。損切りが次々に約定すると売りが売りを呼び、大口はそこでまとめて買い集められます。
だから価格は、たまり場まで「取りに」動きやすい。損切りを刺してから本来の方向へ戻る——外から見ると「狩られた」ように見える動きは、こうして生まれます。
ストップ狩りされやすい場所
損切りが溜まりやすい場所は、だいたい決まっています。
- 直近高値のすぐ上(売り勢の損切り)
- 直近安値のすぐ下(買い勢の損切り)
- キリのいい価格(150.00円など)
皮肉なことに、「教科書どおりの場所」ほど狩られやすい。みんなが同じ教科書を読んでいるからです。
ここで「じゃあ損切りを置かなければいい」と考えると、今度は損切りできない沼にはまります。損切りした直後に戻る経験を重ねるほどこの罠に近づくので、FXで損切りできない本当の理由もあわせて読んでみてください。
ストップ狩りへの対策
対策は、2つあります。
ひとつは、損切りの位置を「みんなの場所」から少し離すこと。直近安値のギリギリ下ではなく、その上昇の起点=「ここを割ったら上目線が崩れる」と言える位置の、さらに外側に置きます。
たまり場を刺しにくる動きでは狩られにくくなり、狩られずに生き残ることが、根拠のそろった場面で張り続けるための土台になります。
もうひとつは、発想の転換です。たまり場が刺された直後は、大口の仕入れが済んだ可能性のある場面。つまりストップ狩りは、避けるだけでなく「大口の痕跡」として読めるのです。
ちなみに、この損切りのたまり場は、専門用語で流動性(リクイディティ)と呼ばれます。この「大きなお金の痕跡を読む」考え方を体系化したものがSMC(スマートマネーコンセプト)——当研究所が研究しているテーマそのものです。
