波動シグナル研究所です。
「押し目買いがいいって聞くけど、どこまで下がったら買えばいいの?」
「押し目を待っていたら置いていかれて、慌てて飛び乗ったら高値づかみ……」
「押し目だと思って買ったら、そのまま下がり続けた」
上昇の途中の一時的な下げを待って買うことは、押し目買いと呼ばれています。
うまくいかない原因はセンスではなく、「待つ場所」
を先に決めていないことがほとんど——ここは型で解決できます。
押し目買いのタイミングとは
結論から言います。
押し目買いのタイミングは、下がってから探すものではなく、「待つ場所」を先に決めておくことでつくるものです。
バスにたとえるなら、走り出したバスを追いかけて飛び乗るのではなく、バス停で待つイメージです。
バスの通り道が決まっているように、価格が戻ってきやすい場所も、チャートからある程度先に見当をつけられます。
下がっている最中に「ここかな?」
と探しはじめると、どこまで下がるか分からない怖さと、早く買いたい焦りが同時に押し寄せます。
先に決めていなければ、判断が感情に引っ張られるのは仕組み上、自然なことです。
決めた場所に来たときだけ乗り、来なければ見送る。
判断を「値動きの最中」から「値動きの前」に移すこと——これが押し目買いの出発点です。
押し目買いと飛び乗りの違い
勢いよく伸びる陽線を見て「乗り遅れる」と買った経験はないでしょうか。
あれが飛び乗りです。
飛び乗りは、動き出したのを見てから追いかける入り方。
入る場所を決めているのは、値動きの勢いと、置いていかれたくない気持ちです。
ここに仕組み上の罠があります。
上昇の勢いがいちばん強く見える瞬間は、多くの場合、一時的な下げ(押し)の直前でもあるのです。
だから飛び乗りは、買った直後に押しを受けやすい入り方になります。
引きつけはその逆で、先に場所を決めて、価格のほうから来るのを待つ入り方です。
同じ買いでも、主導権が値動きから自分の準備に移ります。
待っている間にやることは、何もありません。
線を引いたら、価格が来るまで眺めているだけでいいのです。
押し目を待つ場所の決め方
待つ場所の候補は次の3つです。
どれも「多くの人が同じ場所を見ている」から機能しやすい、という共通点があります。
そして、選ぶのは1つだけ。
候補を増やすほど「どこでも買える」状態に戻ってしまうからです。
節目まで引きつける
過去に何度も価格が止められた価格帯は、節目と呼ばれます。
特に、それまで壁だった高値を上に抜けたあと、同じ高値まで戻ってきた場面は、壁が支えに変わりやすい代表的な待ち場所です。
節目の探し方は、直近チャートで何度も止まっている高値に水平線を引くだけで十分です。
移動平均線まで引きつける
上昇中の価格は、平均値の線(移動平均線)から離れては戻る動きを繰り返しやすい性質があります。
表示する線を1本に決めて、線まで下りてくるのを待つやり方です。
直近の押し安値で待つ
上昇トレンドは、高値と安値の切り上げでできています。
前回の押しが止まった安値のあたりは、次の押しでも同じように意識されやすい場所です。
切り上げが続くかぎり、待つ場所も一段ずつ上へ移っていきます。
どれを選ぶにしても、前提はひとつ。
日足や4時間足など大きい足が上向きであることです。
方向の確かめ方を含めた手法全体の流れは、FXの手法の選び方と全体像で整理しています。
押し目買いの根拠のつくり方
待つ場所に価格が届いても、すぐには買いません。
届いた場所で下げ止まったことを確認してから入ります。
ここまでやって、はじめて「引きつけて入る」になります。
確認といっても、むずかしく考えなくて大丈夫。
待つ場所で下げが止まり、安値を切り上げはじめたか——形をひとつ見るだけです。
逆に、待つ場所を大きく割って戻ってこないなら、その押しは追いかけず見送ります。
深追いしないことも、型の一部です。
根拠は3行に書けます。
どこで待つか(場所)、何を見て入るか(確認)、どこを割ったら見送るか(撤退)。
価格が来る前にこの3行が埋まっていること——それが「根拠がある」ということです。
待っても押しが来ない日はあります。
相場には「押し目待ちに押し目なし」という格言もあるほどです。
でも、来なかった日は負けた日ではなく、根拠がそろわなかっただけの日。
バス停で、次のバスを待てばいいのです。
