波動シグナル研究所です。
「FXで逆張りをやるのは危険ですか?」
「順張りと逆張り、どっちの手法が勝率高いの?」
「逆張りは難しいですか?
落ちるナイフはつかめますか?」
相場の流れと同じ方向に入る手法は順張り、流れと反対方向に入る手法は逆張りと呼ばれています。
大事なのは、どちらを選ぶかの前に「なにが難しいのか」を知ることです。
順張りと逆張りの違い
結論から言います。
順張りは流れと同じ方向に、逆張りは流れと反対方向に入る手法。違いは優劣ではなく「難しさの置き場所」です。
たとえば上昇の流れなら、「まだ伸びる」と考えて買うのが順張り。
「そろそろ反転する」と考えて売るのが逆張りです。
向きが反対なだけで、どちらも昔からある立派な入り方です。
一般に、順張りは一方向に進むトレンド相場で、逆張りは行ったり来たりのレンジ相場で使われやすい、と整理されています。
得意な場面が違うだけで、どちらかが優れているわけではありません。
ではなぜ、どちらも「難しい」と言われるのでしょうか。
難しさの置き場所が違うからです。
ここからは、その置き場所を1つずつ、対等に比べていきます。
順張りは入る場所が難しい
順張りは、流れるプールにたとえられます。
流れに乗ってしまえば、あとは水が運んでくれる。
だから一見、いちばん簡単そうに見えます。
流れは目に見えていて、方向を当てる必要もありません。
それでもつまずくのは、どこで飛び込むかが難しいからです。
流れが伸びきったところで飛び込むと、直後の戻り(一時的な逆方向の動き)に巻き込まれます。
上がっているのを確認してから買ったのに、そこが天井付近だった
——いわゆる高値掴みです。
しかもチャートでは、伸びきった場面ほど勢いよく、安心して見えます。
いちばん入りたくなる場所が、いちばん戻りに巻き込まれやすい場所になりがち
——これが順張りの罠です。
つまり順張りで大事なのは、流れがあるかどうかよりも、「流れのどの位置で乗るか」。
同じ上りの流れでも、乗る場所しだいで景色はまるで変わります。
ちなみに、一時的に下がったところを待って買う「押し目買い」は、順張りの代表例です。
流れに乗る手法もまた、突きつめれば「入る場所」の工夫に行き着きます。
逆張りは根拠の精度が難しい
逆張りには、「落ちるナイフを掴むな」という広く知られる相場格言があります。
落ちている最中に手を出すと、ケガをするという意味です。
格言として残るほど、下げの途中で手を出して痛い思いをした人が多かった、ということでもあります。
とはいえ、安くなったところで買いたいという気持ちは、とても自然なものです。
問題はその心理ではなく、「本当に転換したか」を見極める精度にあります。
振り子にたとえるなら、逆張りは折り返しの瞬間をねらう入り方です。
まだ振れている途中で手を出すのか、戻り始めた「証拠」を確認してから動くのか。
この差が結果を大きく分けます。
証拠とは、たとえば下げ止まって安値が切り上がる、といった値動きの変化のことです。
当てにいくのではなく、変化を待つ。
この一手間が、根拠の精度になります。
一般に、逆張りは読みが外れると相場が反対方向へ進み続けるため、含み損がふくらみやすく、転換の見極めと資金管理が前提になる、と整理されています。
つまり逆張りは、入り方そのものよりも、証拠を待つ我慢と、外れたときの備えまで含めて1セットの手法なのです。
手法全体の流れのなかで順張り・逆張りがどこに位置づくかは、FXの手法の選び方と全体像で整理しています。
順張りから学ぶ人が多い理由
初心者はまず順張りから、という学習順が紹介されることが多いです。
その理由は、ここまでの構造からそのまま導けます。
順張りの難しさは「入る場所」に集中していて、流れという答え合わせの相手がいます。
練習の的を1つに絞りやすいのです。
一方、逆張りの難しさは「根拠の精度」。
転換の見極めと、外れたときの含み損の管理という準備を、同時にそろえる必要があります。
この2つを最初から同時にそろえるのは、なかなかの荷物です。
つまり、逆張りが劣っているわけではなく、要求される準備が違うのです。
どちらの難しさから練習するか——そう考えると、学ぶ順番は自然に見えてきます。
