波動シグナル研究所です。
「1回のトレードで、いくらまで負けていいの?」
「気づいたら、資金の3割が1日で消えてた」
「損切りはしてる。でも減るペースが早すぎる……」
この「1回に負けていい金額」に、昔から使われてきた答えがあります。2%ルールです。
2%ルールとは
結論から言います。
2%ルールとは、1回のトレードの損失を「資金の2%まで」と先に決めておくルールです。
資金30万円なら、1回に負けていいのは6,000円まで。資金100万円なら2万円までです。
ポイントは、エントリーの前に決めておくこと。負けたあとに考えるのではなく、負ける前に痛みの上限を固定します。
なぜ2%なのか
理由はシンプルで、連敗しても退場を避けやすい数字だからです。
どんなに検証した手法でも、10連敗は普通に起こりえます。そのとき1回の損失が資金の何%かで、残る資金がまったく変わります。
| 1回の損失 | 10連敗後に残る資金 |
|---|---|
| 2% | 約82% |
| 5% | 約60% |
| 10% | 約35% |
1回に10%ずつ張って(=賭けて)いたら、10連敗で資金は3分の1。取り返すには3倍近く増やす必要があり、現実的ではありません。2%なら約82%——まだ十分に立て直せます。
2%ルールの使い方
計算は掛け算1回です。資金 × 2% = 1回の損失額の上限。30万円なら6,000円です。
この「6,000円」を先に固定すると、あとは損切り幅(エントリーから損切りまでの値幅)で割るだけでロット(取引量)が決まります。手順はFXのロット計算のやり方で3ステップにまとめています。
もうひとつ、2%ルールには隠れた長所があります。「資金の2%」だから、勝手にブレーキとアクセルになるのです。
負けが続けば2%の金額は自動で小さくなり(ブレーキ)、資金が増えれば自動で大きくなる(アクセル)。感情の出る幕がありません。
2%はいつも張る数字ではない
最後に、いちばん誤解されやすいところです。2%は「毎回張る数字」ではなく、上限です。
根拠がそろった場面は上限の2%まで。根拠が弱い場面は1%以下に落とすか、見送る。リスクの量は、根拠の強さで決めるものです。
「いつも2%」だと、根拠の薄い場面でも同じリスクを取ってしまいます。逆です。薄い場面で守るのは、根拠がそろった場面で上限まで張るため——2%ルールは、その土台になる命綱です。
