波動シグナル研究所です。
「また高値掴み。
自分が買うと、そこが天井になります」
「押し目を待てずに、伸びきったところで入ってしまいます」
「オーダーブロックがいくつも見つかって、どれで待てばいいのか分かりません」
SMCには、いまの価格が「高い側」にあるのか「安い側」にあるのかを測る物差しがあります。
プレミアムとディスカウントです。
やることは、レンジを半分に割る——それだけです。
プレミアムとディスカウントとは
結論から言います。
プレミアムとディスカウントは、レンジの半値より上を「高い側」、下を「安い側」と分けて、買いと売りを検討する場所を先に決める物差しです。
直近の分かりやすい高値と安値で区切った値動きの範囲を、レンジと呼びます。
その真ん中から上がプレミアム(割高な側)、下がディスカウント(割安な側)です。
スーパーの閉店前を思い浮かべてください。
同じお弁当でも、半額シールの時間に買う人は「安い側」で買っています。
ものは同じで、違うのは値段の位置だけです。
なお、金利差から先物価格を説明する昔からのFX用語にも「プレミアム・ディスカウント」
がありますが、この記事のSMC用語とは別物です。
エクイリブリアムが境界
高い側と安い側を分ける真ん中の線は、エクイリブリアム(均衡)と呼ばれています。
高くも安くもない、ちょうど50%の位置です。
計算はこれだけです。
レンジ高値とレンジ安値を足して、2で割る。
線を1本引けば、チャートは「高い側」と「安い側」の2つに塗り分けられます。
レンジの取り方に唯一の正解はありませんが、直近の分かりやすい波の高値と安値
——多くの人が同じ場所を指せる端——を使うのが一般的です。
では、エクイリブリアムの近くにいる価格はどう扱うのか。
割高とも割安とも言えないので、この物差しの上では、どちらの根拠にもならない「見送りの場所」
として整理されます。
ディスカウント側で待つ
SMCは、大きなお金は安く仕込んで高く手放したい、という前提に立つ考え方です。
だから買いはディスカウント側でしか検討せず、売りはプレミアム側でしか検討しない——先にそう決めるのが、この物差しの使い方です。
この物差しのいちばんの働きは、絞り込みです。
オーダーブロックやFVGの候補がいくつ見つかっても、「買いなら安い側にあるものだけ」
と決めれば、見る場所は半分に減ります。
冒頭の高値掴みにも、仕組みの側から説明がつきます。
「上がっている」と感じて買いたくなる場面は、定義上プレミアム側に入っていることが多いからです。
待てないのは意志が弱いからではありません。
どこから先が安い側なのかという線を、先に引いていなかっただけです。
線があれば、待つ場所は目で見えます。
この物差しがSMCの手順全体のどこで働くかは、スマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で整理しています。
物差しは絞り込みに使う
「それはフィボナッチの50%と同じでは?」と思った方は、鋭い方です。
線の位置はほぼ同じでも、目的が違います。
フィボナッチは、戻りの深さを38.2%や61.8%といった比率の目盛りで測る道具です。
エクイリブリアムは、目盛りをひとつだけ使って「高いか安いか」を二択で分ける境界線です。
リトレースメントの引き方や、比率そのものの意味は、フィボナッチリトレースメントの記事が担当しています。
この記事は「どちら側でしか検討しない」と先に決める側です。
候補を出すのはオーダーブロックやFVG、絞り込むのがこの物差し。
役割を分けて使ってください。
