波動シグナル研究所です。

「SMCの解説でスイングハイやスイングローという言葉がよく出てくるのですが、チャートのどの高値と安値を指しているのかが分かりません」

「高値に印をつけたつもりでも、あとから価格がさらに上がってしまい、どれが本当のスイングハイなのかでいつも迷っています」

スイングハイとスイングローは、相場の構造やBOS、流動性といったSMCの考え方の多くが、その上に組み立てられている土台の言葉です。
この記事では、どんな高値と安値を指すのか、いつ確定したと見なすのか、そして大きな波と小さな波をどう分けるのかを順番に整理します。

スイングハイ・スイングローとは

この記事でわかること。1 左右の足より高い山の頂点と、低い谷の底、2 3本や5本で判定する見分け方と、右側の足が閉じてから確定すること、3 主要なスイングと内側のスイングの分け方。
スイングハイ・スイングローは、相場の構造を読むための山と谷の印

結論から言います。

スイングハイとは、左右の何本かのローソク足より高い高値をつけた山の頂点のことで、スイングローは、左右の何本かより低い安値をつけた谷の底のことです。
値動きを山と谷のつながりとして見たときの、上りと下りが入れ替わる折り返し地点に印をつけたものだと考えると分かりやすくなります。

山道を歩いた記録にたとえると、スイングハイは峠のいちばん高い地点、スイングローは谷のいちばん低い地点にあたります。
細かな上り下りをすべて数えるのではなく、ここで上りから下りに変わったという地点だけを拾っていくと、道全体の形が見えてきます。

見分け方は「左右の足と比べる」

左は真ん中の足の高値が左右1本ずつの足より高い3本のスイングハイ、中央は真ん中の足の安値が左右1本ずつより低い3本のスイングロー、右は左右2本ずつと比べる5本のスイングハイの例。左右を何本で比べるかを1つに決めて使うことを示した図。
真ん中の足が、左右の足より高いか・低いかで見分ける

いちばん基本的な決め方は、真ん中のローソク足の高値が、左右それぞれ1本の足の高値より高ければスイングハイと見なす、3本の組み合わせです。
スイングローはその逆で、真ん中の足の安値が、左右それぞれ1本の足の安値より低いものを指します。

左右を2本ずつにした5本の組み合わせで判定すると、細かな山と谷が減って、目立つ折り返しだけが残るようになります。
左右を何本で比べるかに正解はないので、自分で1つに決めて、同じ定義のまま印をつけ続けることが大切です。

確定するのは右側の足が閉じてから

左は山の頂点をつけた足が閉じた時点で、次の足がさらに上へ行くかはまだ分からない状態。右は次の足の高値が頂点を超えずに閉じたことで、ひとつ前の足が山の頂点、つまりスイングハイだと確定した状態を比べた図。
スイングハイは、右側の足が閉じてから確定する

山の頂点をつけた足が閉じた時点では、その高値はまだスイングハイとして確定していません。
右側の足が閉じて、その高値が頂点を超えなかったことが分かってはじめて、ひとつ前の足が山の頂点だったと言えるようになります。

つまり、スイングハイとスイングローは、いつも少し遅れて確定する印です。
冒頭の「印をつけたあとに価格がさらに上がった」という迷いも、右側の足を待たずに頂点を決めてしまったことから起きている場合が多いのです。

確定を待つぶん判断は遅れますが、その遅れを受け入れることで、あとから印を動かさずに済み、チャートを見るたびに読みが変わってしまうことを防げます。

スイングハイとスイングローの並び方から、高値と安値の切り上げや切り下げ、流れの転換を読んでいくSMCの全体像は、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書で整理しています。

大きな波と小さな波を分ける

上昇の値動きの中で、相場の流れを大きく区切る主要なスイングハイとスイングローを大きな丸で、そのあいだの小さな山と谷である内側のスイングを小さな点で示した図。主要なスイングは構造を読むために、内側のスイングは押し目や戻りの細かな形を見るために使い、主要なスイングハイの上には損切りの注文がたまりやすいことも添えている。
主要なスイングと、内側のスイングを分けて使う

3本の組み合わせで印をつけていくと、チャートには大小さまざまな山と谷がたくさん並ぶことになります。
そこで、流れを大きく区切る目立った山と谷を主要なスイング、そのあいだにある小さな山と谷を内側のスイングとして、分けて扱う考え方がよく使われます。

高値と安値の切り上げや切り下げを読むときは主要なスイングを使い、内側のスイングは押し目や戻りの細かな形を見るときに使うというように、役割を分けると目線が混乱しにくくなります。
また、目立つスイングハイの上やスイングローの下には損切りの注文がたまりやすいと考えられていて、SMCでいう流動性の目印としても使われています。

⚠️ 注意スイングハイとスイングローは、過去の値動きの山と谷に印をつけたものであり、この先の価格がそこで止まることや反転することを示すものではありません。定義の決め方によって印の数も変わるため、同じ定義で過去チャートに当てはめながら、研究・学習の材料として扱ってください。
📋 まとめスイングハイは左右の足より高い山の頂点、スイングローは左右の足より低い谷の底です。左右を何本で比べるかを1つに決め、右側の足が閉じてから確定させます。主要なスイングと内側のスイングを分けて使うと、相場の構造を落ち着いて読めるようになります。