波動シグナル研究所です。
「SMCの解説でスイングハイやスイングローという言葉がよく出てくるのですが、チャートのどの高値と安値を指しているのかが分かりません」
「高値に印をつけたつもりでも、あとから価格がさらに上がってしまい、どれが本当のスイングハイなのかでいつも迷っています」
スイングハイとスイングローは、相場の構造やBOS、流動性といったSMCの考え方の多くが、その上に組み立てられている土台の言葉です。
この記事では、どんな高値と安値を指すのか、いつ確定したと見なすのか、そして大きな波と小さな波をどう分けるのかを順番に整理します。
スイングハイ・スイングローとは
結論から言います。
スイングハイとは、左右の何本かのローソク足より高い高値をつけた山の頂点のことで、スイングローは、左右の何本かより低い安値をつけた谷の底のことです。
値動きを山と谷のつながりとして見たときの、上りと下りが入れ替わる折り返し地点に印をつけたものだと考えると分かりやすくなります。
山道を歩いた記録にたとえると、スイングハイは峠のいちばん高い地点、スイングローは谷のいちばん低い地点にあたります。
細かな上り下りをすべて数えるのではなく、ここで上りから下りに変わったという地点だけを拾っていくと、道全体の形が見えてきます。
見分け方は「左右の足と比べる」
いちばん基本的な決め方は、真ん中のローソク足の高値が、左右それぞれ1本の足の高値より高ければスイングハイと見なす、3本の組み合わせです。
スイングローはその逆で、真ん中の足の安値が、左右それぞれ1本の足の安値より低いものを指します。
左右を2本ずつにした5本の組み合わせで判定すると、細かな山と谷が減って、目立つ折り返しだけが残るようになります。
左右を何本で比べるかに正解はないので、自分で1つに決めて、同じ定義のまま印をつけ続けることが大切です。
確定するのは右側の足が閉じてから
山の頂点をつけた足が閉じた時点では、その高値はまだスイングハイとして確定していません。
右側の足が閉じて、その高値が頂点を超えなかったことが分かってはじめて、ひとつ前の足が山の頂点だったと言えるようになります。
つまり、スイングハイとスイングローは、いつも少し遅れて確定する印です。
冒頭の「印をつけたあとに価格がさらに上がった」という迷いも、右側の足を待たずに頂点を決めてしまったことから起きている場合が多いのです。
確定を待つぶん判断は遅れますが、その遅れを受け入れることで、あとから印を動かさずに済み、チャートを見るたびに読みが変わってしまうことを防げます。
スイングハイとスイングローの並び方から、高値と安値の切り上げや切り下げ、流れの転換を読んでいくSMCの全体像は、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書で整理しています。
大きな波と小さな波を分ける
3本の組み合わせで印をつけていくと、チャートには大小さまざまな山と谷がたくさん並ぶことになります。
そこで、流れを大きく区切る目立った山と谷を主要なスイング、そのあいだにある小さな山と谷を内側のスイングとして、分けて扱う考え方がよく使われます。
高値と安値の切り上げや切り下げを読むときは主要なスイングを使い、内側のスイングは押し目や戻りの細かな形を見るときに使うというように、役割を分けると目線が混乱しにくくなります。
また、目立つスイングハイの上やスイングローの下には損切りの注文がたまりやすいと考えられていて、SMCでいう流動性の目印としても使われています。
