波動シグナル研究所です。
「ジューダススイングとリクイディティスイープは、どちらも安値を抜いて戻る動きに見えるのですが、何が違うのでしょうか」
「朝の動き出しで逆に振られることが多いと聞いたものの、どこを基準に見ればいいのかが分かりません」
ジューダススイングは、ICTやSMCの解説で、時間帯の始まりに出る値動きの型として紹介される言葉です。
この記事では、どんな値動きを指すのか、リクイディティスイープとの線の引き方、基準にする時刻と価格、そして扱うときに気をつけたい点を順番に整理します。
ジューダススイングとは
結論から言います。
ジューダススイングとは、1日や時間帯が始まった直後に、本来の方向とは逆へ価格が振れて直近の高値や安値を抜き、そこから反転していく値動きのことです。
英語で裏切りを連想させる名前のとおり、最初の動きにつられて入った人の逆を突くように見える、という意味合いで使われています。
サッカーでたとえると、ドリブルで右へ行くと見せて相手を一歩動かし、空いた左側へ抜けていくフェイントに近い動きです。
始まったばかりで参加者がまだ方向を探っている時間に、まず逆へ振れて注文を集め、そのあとで本来の方向へ進む流れとして説明されます。
リクイディティスイープとの違い
直近の高値や安値を一瞬抜いて内側へ戻る動きそのものは、リクイディティスイープと同じ形をしています。
スイープはいつ起きてもよい「場所」の言葉であるのに対して、ジューダススイングは、それが時間帯の始まりの直後に起きた場合だけを指す言葉です。
ジューダススイングは、スイープに「時間帯の始まり」という時間の条件を加えたもの、と線を引いておくと迷いにくくなります。
同じ形の動きでも、昼すぎの何でもない時間に出たものは、ジューダススイングとは呼ばずにスイープとして扱う、というふうに分けて記録します。
始値を基準に見る
ジューダススイングを見るときは、まず区切りにする時刻を決めて、その時刻の始値に線を引いておきます。
上昇の例なら、始まった直後に始値より下へ振れて直前の安値を抜き、そこから反転して始値を上回り、上へ進んでいく並びになります。
どの時刻を区切りにするかは解説する人によって違うので、1日の始まりにするのか、特定の時間帯の始まりにするのかを、自分で1つに決めておくことが大切です。
区切りが毎回変わると始値の位置も変わり、同じチャートを見ても、ジューダススイングがあったかどうかの判断がぶれてしまいます。
ジューダススイングが前提にしている流動性や、損切りの注文がたまる場所といった考え方の全体像は、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書で整理しています。
逆へ進んだままの日もある
ジューダススイングでいちばん気をつけたいのは、安値を抜いた瞬間には、それが逆向きのひと振りなのか、そのまま下げ続ける動きなのかを見分けられないことです。
始値の上へ戻った日は後からジューダススイングと呼べますが、抜いたまま下げ続けた日は、ただの下落だったことになります。
ですから、「区切りから何時間以内に、始値の上まで戻ったらジューダススイングと見なす」のように、条件を先に文章で決めておきましょう。
その条件のまま過去チャートで、戻った日と戻らなかった日の両方を数えていけば、この型がどのくらいの割合で当てはまるのかを自分の記録で確かめられます。
