波動シグナル研究所です。
「東京時間はあまり動かないのに、SMCの解説ではアジアレンジの高値と安値をよく見ておくように言われるのが不思議です」
「アジアレンジに線を引いてみたいのですが、何時から何時までの値動きを使えばいいのかが分かりません」
アジアレンジは、SMCやICTの解説で、その日の後半の値動きを見るための目印としてよく登場する言葉です。
この記事では、どんな値幅を指すのか、どうやって線を引くのか、外側にどんな注文があると考えるのか、そして幅による見方の違いを順番に整理します。
アジアレンジとは
結論から言います。
FXのアジアレンジとは、東京時間を中心としたアジア時間につくられた高値と安値のあいだの値幅のことで、その外側にたまる注文の目印として使われます。
アジア時間はロンドンやニューヨークにくらべて参加者が少なく、値動きが一定の幅に収まりやすいため、その上限と下限が線として引きやすくなります。
お祭りにたとえると、アジア時間は本番前の準備の時間で、屋台の場所や通り道がひととおり決まっていく段階です。
人が本格的に集まるのはそのあとですが、準備のあいだにできた通り道の端が、本番での人の流れを考える手がかりになります。
アジアレンジの引き方
引き方そのものは単純で、アジア時間の始まりから終わりまでのあいだにつけた、いちばん高い価格といちばん低い価格に水平線を引き、右へ延ばしておくだけです。
ロンドン時間以降の値動きが、この2本の線に対してどう動くのかを見るための準備になります。
気をつけたいのは、アジア時間を何時から何時までとするかが、解説によって少しずつ違うという点です。
夏時間と冬時間でも区切りがずれるので、自分で区切りの時刻を1つに決めて、記録するときも毎回同じ時刻で線を引くようにしましょう。
外側にたまる注文
アジアレンジがSMCで重視されるのは、その高値の上と安値の下に、逆指値の注文が重なりやすいと考えられているからです。
高値の上には売りの損切りや上抜けを狙う買いの注文が、安値の下には買いの損切りや下抜けを狙う売りの注文が、それぞれたまりやすくなります。
SMCの見方では、参加者が増えるロンドン時間以降に、こうした注文のたまり場のどちらかへ価格が向かいやすいと説明されます。
ただし、線を抜けたあとに反転して戻る日もあれば、そのまま抜けた方向へ進んでいく日もあり、どちらになるかはその時点では分かりません。
注文のたまり場や、それを取りに行く値動きといった、アジアレンジの土台になる考え方の全体像は、スマートマネーコンセプトの全体像をまとめた教科書で整理しています。
幅の狭い日と広い日
アジアレンジは、日によって幅が大きく変わります。
高値と安値が近い狭い日は、外側の注文が近い場所に重なっていると考えられるため、ロンドン時間以降の目印として扱いやすい日になります。
反対に、アジア時間のうちに大きく動いて幅が広がった日は、外側にあった注文がすでに使われていることもあり、同じように目印として扱えるとは限りません。
狭いか広いかは感覚で決めず、ふだんの1日の値幅とくらべて、何割くらいの大きさだったのかを記録しておくと、あとで見返したときに比べやすくなります。
