波動シグナル研究所です。
「同じチャートを見ているのに、人によってオーダーブロックを引く場所が違う」
「SMCは後付けならなんとでも言える気がしてしまう」
「検証しようにも、インジケーターみたいに条件を数値で決められない」
SMCを学んだ人が検証の入り口で立ち止まるのは、自然なことです。
SMCの検証のやり方は、インジケーターの検証と入り口が1つだけ違います。
悪いのはあなたではなく、読みを言葉にしないまま数え始めてしまう順番のほうです。
SMCの検証が難しい理由
結論から言います。
SMCの検証は、過去チャートに当てる前に「自分の構造の読み」を文章で固定するところから始まります。
インジケーターの検証は、条件が数式で決まります。
「期間20の線を終値が上抜けたら」と書けば、誰がやっても同じ場面が選ばれます。
一方、オーダーブロックや流動性といった構造の読みは裁量です。
同じチャートでも、選ぶ場面が人によって、同じ人でも日によって変わります。
定義が固定されないまま検証を始めると、あとから都合よく「ここも効いていた」
と読めてしまいます。
「後付けならなんとでも言える」という批判は、この部分に向けられたものです。
サッカーの審判を思い浮かべてください。
「危険なタックル」を感覚で判定すると、試合ごとに笛がぶれます。
ルールブックに文章で書いてあるからこそ、別の審判でも判定が近づきます。
SMCの検証で最初にやることは、この「自分用のルールブック」を書くことです。
構造の定義を文章にする
手順は3つです。
①構造の定義を文章にする、②過去チャートに当てる、③記録して数える。
この記事の中心は①です。
チャートを見ずに、自分が「オーダーブロック」と呼ぶものを文章で書き切ります。
含める条件と、外す条件の両方をです。
たとえば「急伸の直前にある最後の陰線。
ただし直前に安値を割ってから急伸した場合だけ」
のように、あいまいさが残らない形まで削ります。
書けない部分が、検証でぶれる部分です。
すらすら書けるかどうか自体が、最初のテストになっています。
過去チャートに当てて数える
定義が書けたら、過去チャートを1本ずつ進めながら、文章に当てはまる場面だけに印をつけていきます。
先まで見えた状態で探すと、効いた場所から逆算してしまうからです。
印をつけた場面ごとに、その後どうなったかを記録して数えます。
ここまで来れば、インジケーターの検証と同じ土俵です。
チャートを進めて数える3ステップの土台そのものは、バックテストのやり方の記事が担当しています。
サンプル数の目安や記録の付け方は、手法の検証のやり方の記事の受け持ちです。
この記事が受け持つのは、その手前の「文章で固定する」の部分だけです。
もう1つ、SMCならではの記録があります。
定義に当てはまるか迷った場面を「迷った」と正直に書いておくことです。
迷いの数は、定義のあいまいさをそのまま映します。
オーダーブロックや流動性という言葉の中身がまだあいまいなら、先にスマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で地図を確かめてから戻ると、定義の文章がぐっと書きやすくなります。
二度読みで再現性を確かめる
点検は1つだけです。
同じ過去チャートを、日を空けてもう一度、同じ文章の定義で読み直します。
印をつける場所が前回と同じなら、その定義には再現性があります。
検証で出た数字を信じてよい土台が、そこで初めてできあがります。
ずれていたら、それは失敗ではなく発見です。
ずれた場所には、文章に書けていなかった条件が隠れています。
1行書き足して、また当て直します。
なお、この読みをリアルタイムで毎回同じ順番に回す実践の手順は、SMC手法の5ステップの記事が担当しています。
これは勝てるようになる手順ではありません。
自分の読みが「数えられる状態」になっているかを、先に確かめる手順です。
