波動シグナル研究所です。
「ローソクチャートって、どっちが陽線でどっちが陰線?」
「ローソク足の基本的な見方や使い方が分からない」
「ローソク足とか勉強して意味あるの?」
一定の時間の値動きを1本の図形にまとめたものは、ローソク足と呼ばれています。覚えることは多くありません。1本の中身は、たった4つの価格でできています。
ローソク足は値動きの記録
結論から言います。
ローソク足1本は、その時間の値動きを「始値・高値・安値・終値」の4つの価格に要約した記録です。
買い物のレシートを思い出してください。どの棚をどの順に回ったか、レジに何分並んだかは、レシートには残りません。
残るのは、最初に打った金額と最後に打った金額、そのなかでいちばん高かった額といちばん安かった額。ローソク足1本も、これと同じ性質の紙です。
値動きは1秒ごとに細かく動いていますが、その全部を1本に書き込むことはできません。そこで、始まりと終わり、いちばん高いところといちばん安いところだけを残します。
形の名前から先に覚えると、その図形が何を記録したものなのかが後回しになりがちです。最初に押さえたいのは、1本が何を記録しているのかです。
なお、複数の足が並んでつくる形は別の記事で扱うので、ここでは1本の中身だけに絞ります。1本が何分を表すのかも、別記事で扱います。
四本値と実体・ヒゲの位置
その時間で最初に取引された値段を始値、最後に取引された値段を終値と呼びます。いちばん高い値段が高値、いちばん安い値段が安値です。
この4つをまとめて四本値(しほんね)と呼びます。ローソク足1本は、四本値を図形に置き換えたものです。
始値と終値にはさまれた四角い部分が実体です。そこから上下に細く伸びて高値・安値を示す線がヒゲで、上方向を上ヒゲ、下方向を下ヒゲと呼びます。
レシートに戻すと、実体は「始まりと終わりの差」、ヒゲは「いちばん高かった額・安かった額の記録」にあたります。途中でいくら払ったかは、どちらにも残りません。
たとえば始値150.00円、終値150.30円なら、実体は0.30円ぶんの高さになります。この時間の高値が150.45円だったなら、実体の上端から0.15円ぶん上ヒゲが伸びます。
ヒゲが長い足は、実体の外まで価格が届いた時間があったことを表しています。ヒゲがほとんどない足は、その時間の値動きが始値から終値までの範囲におおむね収まったことを表しています。
陽線と陰線を分けるもの
「各サイトで陽線・陰線の色の違いがあって困惑しています」「サービスによって陽線が赤だったり緑だったりする」——この戸惑いは、とても自然なものです。
陽線と陰線を分けているのは、色ではありません。始値より終値が高い足を陽線、始値より終値が安い足を陰線と呼びます。
判別に使う情報は、始値と終値の上下関係だけです。高値と安値がどこにあっても、どちらの足かの判断は変わりません。
配色は使う環境で変わります。だから色で覚えず、始値と終値の位置で見ます。
同じ1本が、ある環境では赤に、別の環境では緑に見えることもあります。それでも、その足が陽線か陰線かは変わりません。
こうした用語がFXの土台のどこに位置するのかは、FXの基礎知識まとめで全体の並びとして整理しています。
1本の見方は3つで足りる
読み方は、次の3つで足ります。
1つめは、実体の長さです。始値から終値まで、価格がどれだけ動いたかの幅を表しています。
2つめは、ヒゲです。いったんそこまで価格が行ったけれど、押し戻されて終わった——その跡が残っている、という記録です。
3つめは、陽線か陰線か。始値と終値のどちらが上にあったか、というだけの情報です。上下が入れ替われば、呼び名も入れ替わります。
4つめを足す必要はありません。1本が持っている情報は、もともと四本値の4つだけだからです。
同じ時間の値動きを折れ線で描いてから、4つの価格だけを抜き出すと、1本のローソク足になります。レシートが発行される瞬間と同じで、途中の動きはここで消えます。
だから、1本を前にしてやることは多くありません。4つの価格がどこにあるかを確かめる。それだけで、その1本は読めています。
