波動シグナル研究所です。
「取引画面に証拠金維持率という数字が出ているのですが、何%くらいあれば落ち着いて見ていられるのかが分かりません」
「含み損が少し増えただけなのに、維持率が思ったより大きく下がっていて、どう計算されているのか知りたくなりました」
証拠金維持率は、ロスカットの合図として使われる大切な数字ですが、計算の中身まで知っている人はそれほど多くありません。
この記事では、計算式と数字の例をたどったうえで、維持率を「何円の逆行まで耐えられるか」に直して、目安を考える方法を整理します。
証拠金維持率とは
結論から言います。
証拠金維持率とは、口座の有効証拠金が、今持っているポジションに必要な証拠金の何%あるかを表す割合のことです。
数字が高いほど口座に余裕があり、含み損が増えて数字が下がっていくと、業者ごとに決められた水準で警告やロスカットの対象になります。
クルマにたとえると、維持率は燃料計のようなもので、残っている燃料が多いほど、遠くまで走り続けられます。
どれだけ減ったら止まるのかは車種ごとに違いますが、今どれだけ残っているかを読めれば、止まる前に手を打てるようになります。
計算式と具体例
計算式は「有効証拠金÷必要証拠金×100」で、有効証拠金は口座の資金に今の含み損益を足したもの、必要証拠金はポジションを持つために預けておくお金です。
口座によっては有効証拠金を純資産と呼ぶこともありますが、指している中身は同じだと考えてかまいません。
たとえば資金30万円で、1ドル150円のときに1万通貨を、レバレッジ25倍の口座で持ったとします。
必要証拠金は150円×1万通貨÷25で6万円になるので、含み損がなければ30万円÷6万円×100で、維持率は500%です。
ここから3円逆行して含み損が3万円になると、有効証拠金は27万円に減り、維持率は450%まで下がります。
ポジションを増やした場合も必要証拠金が増えるので、含み損がなくても維持率は下がるという点を覚えておきましょう。
維持率を値幅に直して考える
「何%あれば十分か」は、ロスカットの水準が業者ごとに決まっていることもあり、1つの数字では答えにくい問いです。
そこで、維持率を「あと何円の逆行まで耐えられるか」という値幅に直してみると、自分の余裕が具体的に見えてきます。
計算のために仮に基準を100%とすると、さきほどの1万通貨なら、30万円から必要証拠金6万円を引いた24万円が、逆行に使える余裕になります。
24万円を1万通貨で割ると約24円になり、同じ資金で3万通貨を持つと、余裕は12万円で約4円まで縮んでしまいます。
レートが動けば必要証拠金も少し変わるので、この計算はあくまでおおまかな目安です。
それでも、ロットを3倍にすると耐えられる値幅が6分の1になるという関係は、数字を見るといっそうはっきりします。
証拠金やレバレッジ、ロスカットといった、この記事の土台になる言葉のつながりは、FXの基礎知識まとめでまとめて整理しています。
目安はロットで決まる
グラフにすると、同じ資金でも、ロットが大きいほど維持率のスタート地点が低く、逆行したときの下がり方も急になることが分かります。
維持率の目安は口座の資金だけで決まるのではなく、どれだけのロットを持つかで、入る前の時点でほとんど決まっているのです。
ですから、維持率を見るときは、自分が決めている損切りの位置までの値幅と、維持率から逆算した値幅を並べてみるのが役に立ちます。
損切りまでの値幅より、維持率が許す値幅のほうがずっと広ければ、ロスカットより先に自分の判断で手じまいできる設計になっていると考えられます。
