波動シグナル研究所です。
「環境認識が大事って言うけど、結局なにをすればいいの?」
「5分足で上がると思って買ったら、日足ではずっと下げてる途中だった」
「毎日やることがバラバラで、分析になってない気がする……」
エントリーの前に相場の状態を確かめる作業は、環境認識と呼ばれています。大事なのは、センスではなく「見る順番」です。
環境認識とは何か
結論から言います。
環境認識とは、エントリーの前に「方向・位置・シナリオ」の3つを決めておく準備のことです。
旅行にたとえるなら、出発前に地図を見る行為です。どっちへ向かうか(方向)、いまどこにいるか(位置)、どのルートで行くか(シナリオ)。
この3つが決まっていれば、目の前の値動きに振り回されなくなります。逆に決めずに入ると、すべての値動きがチャンスにも恐怖にも見えます。
なぜ環境認識が必要か
理由はひとつ。小さい足だけ見ていると、大きな流れに逆らってしまうからです。
5分足で「強い上昇」に見える場面が、日足で見ると下降トレンドの戻り(下げの途中の一時的な上げ)=売り場の近くだった。これは初心者がいちばん多く踏む罠です。
小さい足は「入るタイミング」を教えてくれますが、「入っていい方向」は教えてくれません。方向は、大きい足の仕事です。
環境認識の3ステップ
やることを3つに固定します。順番は必ず、大きい足から小さい足へ。
ステップ1:方向を決める
日足と4時間足で、トレンドかレンジ(方向のない横ばい)かを判断します。見るのは高値と安値が切り上がっているか、切り下がっているかだけで十分です。
日足と4時間足の向きが食い違う日や、どちらも横ばいの日は「方向なし」。方向なしの日は、あとで出てくる3行メモの1行目が埋まりません。
ステップ2:位置を確かめる
いまの価格が、節目のどのあたりにいるかを見ます。節目とは、過去に何度も価格が止められたり跳ね返されたりしている価格帯のこと。直近チャートで何度も止まっている高値・安値に水平線を引けば見つかります。
節目の直前なら、値幅の余地が小さい——「方向が合っていても、位置が悪ければ見送り」です。ただし節目は、進路をふさぐ壁にもなれば、引きつけて反発を待つ入り口にもなります。どちらの節目かは、次のシナリオで書き分けます。
ステップ3:シナリオを文章にする
「ここまで来たら入る」「ここを割ったら見送り」を、入る前に1行の文章にします。文章にできないなら、それはまだ分析ではなく気分です。
手法全体の流れ(環境認識→シナリオ→エントリー→決済→検証)のなかでの位置づけは、FXの手法の選び方と全体像で整理しています。
環境認識を毎朝5分で回す
続けるコツは、毎朝同じ3つの質問に1行ずつ答えるだけにすることです。
Q1 方向は? Q2 位置は? Q3 シナリオは?——この3行が書けない日は、入らない日です。
そして、3行がすらすら書けた日だけが「根拠がそろった日」。環境認識は入る場面を探す作業ではなく、入らない場面を消していく作業です。残った場面でこそ、計画どおりのロットで入る価値があります。
