波動シグナル研究所です。
「条件がそろっているのに、いざ注文ボタンを押そうとすると指が止まってしまい、見送ったあとに予定どおり動いて悔しくなります」
「前に大きく負けてから、エントリーするのが怖くなってしまい、チャートを見ているだけの日が続いています」
損切りできない悩みが決済の側の怖さだとすると、エントリーできない悩みは、入る側の怖さだと言えます。
この記事では、エントリーが怖くなる原因を整理したうえで、気持ちを強くするのではなく、入る前の準備で怖さを小さくしていく方法を順番に紹介します。
エントリーが怖い理由
結論から言います。
エントリーが怖いのは心が弱いからではなく、入る瞬間にすべてを判断しようとしているうえに、負けたときの金額が受け止められる大きさを超えているからです。
どちらも入る前の準備で変えられる部分なので、怖さそのものを消そうとするより、怖さが大きくなりにくい形を先に作っておくことが近道になります。
高い飛び込み台に立つと、下を見た瞬間に足がすくむのと同じで、その場で考えるほど怖さは大きくなります。
高さを少し下げたり、飛ぶ手順を決めておいたりすると、同じ人でも足が前に出やすくなるのと似ています。
怖さを生む3つの原因
1つめは、同じ金額でも、得をしたときの喜びより、損をしたときの痛みのほうを大きく感じやすいという、人の心のクセです。
入る前の時点では、まだ起きていない損失を想像するだけでその痛みを感じてしまうので、注文ボタンが重く感じられます。
2つめは、過去に大きく負けた場面の記憶で、似たような形のチャートを見ると、そのときの気持ちがよみがえって体がこわばってしまいます。
3つめは、1回の損失額そのものが大きすぎることで、負けたときの金額が自分の受け止められる大きさを超えていれば、怖いと感じるのはむしろ自然な反応です。
「判断」を「確認」に変える
入る瞬間に「本当に上がるのか」「負けたらどうしよう」と考え始めると、迷いが次々にわいてきて、指が止まってしまいます。
そこで、エントリーする条件をチャートを見る前に文字で書いておき、入る瞬間の仕事を、条件がそろったかどうかの確認だけにしておきます。
条件の1つには、損切りの位置と、そこで負けたときの損失額を円で入れておきましょう。
損失額が「この金額なら負けても次の日に引きずらない」と思える大きさに収まるまでロットを下げると、それだけで指の重さが変わってくることがあります。
怖さや焦りといった感情がトレードの判断にどう影響するのかという全体像は、トレード心理の仕組みをまとめた解説で整理しています。
見送った場面も記録する
もう1つ役に立つのが、入った場面だけでなく、見送った場面も同じ表に記録しておくことです。
日付と条件がそろったかどうか、入ったか見送ったか、そしてその後に価格がどう動いたかを並べておくと、自分の怖さがどの場面で強く出るのかが見えてきます。
条件がそろったのに見送った回が多ければ、それは怖さがルールより強く働いているしるしで、損失額やロットを見直す手がかりになります。
こうして怖さを気持ちの問題としてではなく、数字として確かめていくと、少しずつ落ち着いて注文ボタンに向き合えるようになっていきます。
