波動シグナル研究所です。
「手法より資金管理が大事って言うけど、具体的に何をすればいいの?」
「コツコツ積み上げた利益を、たった一回の負けで全部吐き出してしまった……」
「資金に対して何ロットが適正なのか、決め方がわからない」
1回のトレードで損してよい金額の決め方は、資金管理手法と呼ばれています。
名前がたくさんあって難しそうに見えますが、整理するとたった3種類。
順番に見ていけば大丈夫です。
資金管理手法は3種類に分かれる
結論から言います。
資金管理手法は、1回の損失の決め方で「定額リスク・定率リスク・固定ロット」の3方式に整理できます。
名前だけ見ると難しそうですが、違いは「1回に損してよい金額を、なにで決めるか」——それだけです。
家計の予算にたとえてみます。
毎月決まった額を使うのが定額リスク、収入の◯%までと決めるのが定率リスク、品目ごとに毎回同じ個数を買うのが固定ロットです。
たとえば「損切り幅が10pipsでも50pipsでも、損失額が同じ1万円になるようにロットを調整している」という声をよく見かけます。
これは毎回の損失額を固定する、定額リスクの考え方そのものです。
定率リスクは損失額を「いまの残高の◯%」
で決める方式、固定ロットは損失額ではなくロット数のほうを毎回同じにする方式。
決め方が違うだけで、どれも立派な資金管理です。
世の中の資金管理のルールの多くは、この3方式のどれか、またはその組み合わせに当てはまります。
まずこの地図を持っておけば、迷子になりません。
連敗したときの減り方の違い
3方式の性格がいちばんはっきり出るのは、連敗したときです。
定率リスクは、残高が減るとリスク額も一緒に小さくなります。
計算してみると、残高の2%ずつ20連敗しても、資金は0.98の20乗=約67%残ります。
減るほどブレーキがかかる、なだらかなカーブです。
一方、定額リスクと固定ロットは、残高が減っても1回の損失がほぼ変わりません。
だから減り方は直線的です。
同じ2連敗でも、定率は2回目の損失のほうが少し小さくなり、定額と固定ロットは1回目と同じだけ減る。
この小さな差が、連敗が続くほど曲線の形の差になって現れます。
ただし、定率リスクにも弱点はあります。
減った残高には小さいロットで挑むことになるため、同じ場所まで戻るのに時間がかかるのです。
守りに強いぶん、取り返しは遅い——どちらが正解という話ではなく、性格の違いです。
複利性と計算のしやすさで比べる
3方式を「計算のしやすさ・連敗時の減り方・複利性」の3つの軸で並べてみます。
| 方式 | 計算のしやすさ | 連敗時の減り方 | 複利性 |
|---|---|---|---|
| 定額リスク | 毎回同じ金額で迷いにくい | 直線的 | 伸びない(単利型) |
| 定率リスク | 毎回計算し直す手間がある | なだらか | 残高と一緒に伸びる |
| 固定ロット | いちばん簡単 | 直線的 | 伸びない(単利型) |
よく聞く2%ルールは、「1回の損失を残高の2%以内に抑える」
という定率リスクの代表例です。
なだらかに減り、複利で伸びるという定率の性格を、そのまま受け継いでいます。
固定ロットは、残高が増えてもロット数が変わらないため、利益は複利では伸びません。
そのかわり、注文のたびに計算する手間がないのが持ち味です。
資金管理の全体像やロット計算の基本は、FXの資金管理 完全ガイドで整理しています。
自分に合う資金管理手法の選び方
3つの軸がわかれば、選び方はシンプルです。
計算をとにかく簡単にしたいなら、定額リスクか固定ロットが向きやすい。
長い時間をかけて複利で育てたいなら、定率リスクが向きやすい。
そんな整理で十分です。
性格が出るのは、うまくいっているときより負けが続いたときです。
連敗中も同じルールを続けられそうか——そこを想像して選ぶと、自分に合う方式が見えてきます。
「負けると、一発で取り返そうとしてロットを上げてしまう」という声も、本当によく聞きます。
意思が弱いからではありません。
決め方を先に用意していなければ、その場の感情で決めるしかなくなる
——仕組み上そうなるのが自然です。
だからこそ、どの方式でもいいので、先に1つ決めておく。
それだけで、ロットをその場の感情ではなく、ルールが決めてくれるようになります。
