波動シグナル研究所です。
「年初からコツコツ積み上げてきた利益を、たった一日で吹っ飛ばしてしまった……」
「エクセルでの資金管理は、毎回の計算が手間で複雑。
結局つづかない」
「トレードノートを7項目全部書こうとして、1週間で挫折した」
こうした悩みをまとめて引き受けてくれる表は、資金管理表と呼ばれています。
むずかしい関数はいりません。
エクセルやスプレッドシートで、今日から自作できます。
資金管理表は2枚でいい
結論から言います。
資金管理表とは、入る前にロットを逆算する計算表と、入った後を記録する記録表、この2枚のことです。
旅行にたとえるなら、出発前の予算表と、帰ってから見返す旅の記録です。
予算を決めずに出発するから、つい使いすぎてしまう。
トレードの資金もまったく同じです。
配られたテンプレートを保存しても使わなくなりがちなのは、列の意味を自分で決めていないからです。
自分で作った表は、自分のルールそのものになります。
1枚目の逆算表が「入る前」を、2枚目の記録表が「入った後」を受け持ちます。
作り方は、このあと列名と式まで順番に見ていきます。
ロットを感覚で決めると崩れる
「勝率は高いのに、資金が減っていく。
ポジションサイズをなんとなくで変えてしまう」——こんな声をよく見かけます。
「含み損のあとは、いつもより大きめのロットで取り返したくなる」という声も、同じ根っこです。
取り返したくなるのは、意志が弱いからではありません。
負けた直後ほど早く損を消したくなるのは、仕組み上ごく自然な反応です。
ただ、感覚に任せたままだと、いちばん冷静さを欠いた瞬間に、いちばん大きなロットを持ちやすくなります。
だから、感覚を責めて直そうとしなくて大丈夫です。
やることは逆で、ロットの決定から感覚の出番をなくす
——つまりセルの数式に任せてしまう。
これが1枚目の役割です。
逆算表の列名と計算式
列の並びは4つ
逆算表は、横に4列だけ並べます。
- A列:口座資金
- B列:許容%(1回の負けで失ってよい割合)
- C列:損切り幅(何pips逆行したら降りるか)
- D列:ロット(自動計算)
自分で入力するのはA〜Cの3つだけ。
D列は、これから入れる式が計算します。
セルに入れる式
式の構造は1行で言えます。
許容損失額 ÷「損切り幅ぶん逆行したときの、1単位あたりの損失額」=ロットです。
たとえば資金10万円・許容2%なら、許容損失は10万円×2%=2,000円。
「1回の負けを資金の2%までに抑える」
考え方は、2%ルールとして広く知られています。
そしてドル円のような円ペアでは1pips=0.01円。
0.01円×1万通貨=100円なので、1万通貨あたり1pipsの損益は100円です。
この前提なら、D2セルの式は「=A2*B2/(C2*100)」。
資金10万円・許容2%・損切り幅20pipsなら答えは1
——1万通貨が上限だと、入る前に一目でわかります。
単位の注意点
式の中の「100」は、円ペアを1万通貨単位で数えるときの換算です。
通貨ペアや数える単位が変われば、ここも変わります。
なお、許容%をどう考えるかを含めた資金管理の全体像は、FXの資金管理 完全ガイドで整理しています。
記録表は3列から始める
冒頭の「7項目で挫折した」という声に戻ります。
記録がつづかないのは、最初から完璧な日誌を目指してしまうからです。
2枚目の記録表は、列を3つに絞ります。
損益・感情ひとこと・ルール通りか(○×)。
これだけです。
根拠や反省文の欄は、まだ作らなくて構いません。
列を増やすのは、3列が続くようになってからで十分です。
コツは、決済したらその場で1行だけ書くこと。
感情は「怖かった」「待てた」のひとことで十分です。
あとでまとめて書こうとすると、そのときの気持ちが思い出せなくなります。
