波動シグナル研究所です。

「年初からコツコツ積み上げてきた利益を、たった一日で吹っ飛ばしてしまった……」

「エクセルでの資金管理は、毎回の計算が手間で複雑。

結局つづかない」

「トレードノートを7項目全部書こうとして、1週間で挫折した」

こうした悩みをまとめて引き受けてくれる表は、資金管理表と呼ばれています。
むずかしい関数はいりません。
エクセルやスプレッドシートで、今日から自作できます。

資金管理表は2枚でいい

この記事でわかること。1資金管理表は逆算表と記録表の2枚構成、2逆算表の列名と計算式、3記録表は3列から始める。
この記事の全体像。列名と計算式まで、そのまま作れる形でわかります

結論から言います。

資金管理表とは、入る前にロットを逆算する計算表と、入った後を記録する記録表、この2枚のことです。

旅行にたとえるなら、出発前の予算表と、帰ってから見返す旅の記録です。
予算を決めずに出発するから、つい使いすぎてしまう。
トレードの資金もまったく同じです。

配られたテンプレートを保存しても使わなくなりがちなのは、列の意味を自分で決めていないからです。
自分で作った表は、自分のルールそのものになります。

1枚目の逆算表が「入る前」を、2枚目の記録表が「入った後」を受け持ちます。
作り方は、このあと列名と式まで順番に見ていきます。

ロットを感覚で決めると崩れる

「勝率は高いのに、資金が減っていく。
ポジションサイズをなんとなくで変えてしまう」——こんな声をよく見かけます。

「含み損のあとは、いつもより大きめのロットで取り返したくなる」という声も、同じ根っこです。

資金管理表の2枚構成の図。上部の「なんとなくロット」に×印があり、その下に入る前の逆算表(資金・許容%・損切り幅からロットを自動計算)と、入った後の記録表(損益・感情・ルール○×)が並ぶ。
「なんとなくロット」をやめて、2枚の表に任せる

取り返したくなるのは、意志が弱いからではありません。
負けた直後ほど早く損を消したくなるのは、仕組み上ごく自然な反応です。

ただ、感覚に任せたままだと、いちばん冷静さを欠いた瞬間に、いちばん大きなロットを持ちやすくなります。

だから、感覚を責めて直そうとしなくて大丈夫です。
やることは逆で、ロットの決定から感覚の出番をなくす
——つまりセルの数式に任せてしまう。
これが1枚目の役割です。

逆算表の列名と計算式

逆算表のセル模式図。A列が口座資金、B列が許容%、C列が損切り幅、D列がロットの4列で、D2セルに=A2*B2/(C2*100)型の式を入れて自動計算する流れ。
入力は3つだけ。ロットはセルの式が計算してくれます

列の並びは4つ

逆算表は、横に4列だけ並べます。

  • A列:口座資金
  • B列:許容%(1回の負けで失ってよい割合)
  • C列:損切り幅(何pips逆行したら降りるか)
  • D列:ロット(自動計算)

自分で入力するのはA〜Cの3つだけ。
D列は、これから入れる式が計算します。

セルに入れる式

式の構造は1行で言えます。
許容損失額 ÷「損切り幅ぶん逆行したときの、1単位あたりの損失額」=ロットです。

たとえば資金10万円・許容2%なら、許容損失は10万円×2%=2,000円。
「1回の負けを資金の2%までに抑える」
考え方は、2%ルールとして広く知られています。

そしてドル円のような円ペアでは1pips=0.01円。
0.01円×1万通貨=100円なので、1万通貨あたり1pipsの損益は100円です。

この前提なら、D2セルの式は「=A2*B2/(C2*100)」。
資金10万円・許容2%・損切り幅20pipsなら答えは1
——1万通貨が上限だと、入る前に一目でわかります。

単位の注意点

式の中の「100」は、円ペアを1万通貨単位で数えるときの換算です。
通貨ペアや数える単位が変われば、ここも変わります。

⚠️ 注意1ロットの通貨量はFX会社によって異なります。1,000通貨の会社も1万通貨の会社もあるため、「1ロット=何通貨」かを自分の口座で必ず確認し、式の換算部分に反映してください。

なお、許容%をどう考えるかを含めた資金管理の全体像は、FXの資金管理 完全ガイドで整理しています。

記録表は3列から始める

冒頭の「7項目で挫折した」という声に戻ります。
記録がつづかないのは、最初から完璧な日誌を目指してしまうからです。

2枚目の記録表は、列を3つに絞ります。
損益・感情ひとこと・ルール通りか(○×)
これだけです。

根拠や反省文の欄は、まだ作らなくて構いません。
列を増やすのは、3列が続くようになってからで十分です。

記録表の最少3列(損益・感情ひとこと・ルール通りか○×)の表イメージ。決済後すぐ1行だけ書き、×が並ぶ行は逆算表を使っていないサインだと示す図。
3列×1行だけなら続く。×が並んだら逆算表に戻るサイン

コツは、決済したらその場で1行だけ書くこと。
感情は「怖かった」「待てた」のひとことで十分です。
あとでまとめて書こうとすると、そのときの気持ちが思い出せなくなります。

💡 ポイント記録表に×が並びはじめたら、それは逆算表を通さずに入っているサインです。×の行が教えてくれるのは負けた理由ではなく、戻る場所——2枚の表は、ここでつながります。
📋 まとめ資金管理表は「入る前の逆算表」と「入った後の記録表」の2枚だけ。ロットは感覚ではなく、資金×許容%÷損切り幅換算の式でセルに逆算させる。記録は損益・感情・ルール○×の3列から、決済後すぐ1行。×が並んだら、逆算表に戻る。