波動シグナル研究所です。
「ボリンジャーバンドがぎゅっと細くなっている場面をよく見かけるのですが、これがスクイーズと呼ばれる状態なのでしょうか」
「スクイーズのあとは大きく動くと聞いたものの、上と下のどちらへ動くのかがどこで分かるのかを知りたいです」
スクイーズは、ボリンジャーバンドの見方の中でも、価格の位置ではなくバンドの幅に目を向けるところに特徴があります。
この記事では、スクイーズが何を表しているのか、縮み具合をどう測るのか、そしてそのあとの値動きを見るときの注意点を順番に整理します。
ボリンジャーバンドのスクイーズとは
結論から言います。
ボリンジャーバンドのスクイーズとは、上下のバンドの間隔がふだんより狭く縮み、値動きの幅が小さくなっている状態のことです。
バンドの幅は一定期間の値動きのばらつきから計算されているので、幅が縮んでいるのは、相場が静かになっていることをそのまま映しています。
ばねにたとえると、ぎゅっと押し縮められたばねは、手を離したときにどこかへ大きく伸びようとします。
スクイーズも静かな時間のあとに値動きが広がりやすい流れを観察するための目印で、伸びる向きまでは教えてくれないところも、ばねとよく似ています。
バンド幅で縮み具合を測る
どのくらい縮めばスクイーズと呼ぶのかは、目で見た印象だけで決めると、人や日によって判断がぶれてしまいます。
そこで使われるのがバンド幅という数字で、上のバンドから下のバンドを引いた値を、真ん中の移動平均線の値で割って求めます。
たとえば上のバンドが151.00、下のバンドが149.50、真ん中が150.25なら、1.50を150.25で割って約0.01、つまり約1%の幅です。
この数字を、あらかじめ決めた期間の中で比べて、いちばん低い水準の近くまで下がっているかどうかを見ると、縮み具合を同じ物差しで判断できます。
何本分の期間と比べるかに正解はありませんが、一度決めたら変えずに使い続けることで、別の日の場面とも比べやすくなります。
割合で表しているので、価格の水準が違う通貨ペアどうしでも、縮み具合を同じ目線で並べられるのがバンド幅の便利なところです。
スクイーズのあとに起きること
スクイーズのあとに値動きが大きくなり、上下のバンドが外側へ開いていく動きは、エクスパンションと呼ばれています。
静かな時間のあいだに積み上がっていた注文が、どちらかへの動きをきっかけに一気に使われることで、バンドが口を開けるように広がっていきます。
ただし、スクイーズそのものは、値動きがどちらの方向へ広がるのかを示してはいません。
向きを考えるときは、バンドの外側で終値がついたか、上位足の流れと同じ向きかといった、スクイーズとは別の手がかりを重ねて確かめることになります。
また、スクイーズのまま長く横ばいが続いて、なかなか広がりに移らないこともあるので、縮んだというだけで動きを先回りしないことも大切です。
スクイーズのような幅の見方を、ローソク足や水平線の読み方とどうつなげていくかは、テクニカル分析の教科書で全体像から整理しています。
最初の抜けが逆を向くこともある
スクイーズのあとでよく見られるのが、最初にバンドの外へ抜けた方向とは逆へ、そのあと大きく動いていく値動きです。
たとえば下のバンドを割り込んだので下へ広がると思ったところで、価格がすぐに戻り、そのまま上のバンドの外まで伸びていくという形です。
静かな時間の高値の上と安値の下には逆指値の注文がたまりやすく、最初の抜けがその注文を巻き込んだだけで終わることがあるためだと考えられています。
最初の1本で向きを決めつけず、抜けたあとの数本の終値や、抜けた先で値動きが続くかどうかを見てから判断すると、読み違いを減らしやすくなります。
