波動シグナル研究所です。
「ストキャスティクスが80を超えたので売ってみたのに、そのまま上がり続けてしまったことがあります」
「RSIとストキャスティクスはどちらも0から100で動くので、何が違うのかがよく分かりません」
ストキャスティクスは、チャートの下の段に表示されることが多い、代表的なオシレーター系の指標です。
この記事では、何を測っている指標なのか、80と20や2本の線をどう見るのか、そしてRSIとの違いと注意点を順番に整理します。
ストキャスティクスとは
結論から言います。
ストキャスティクスとは、今の価格が、一定期間の高値と安値でできた値幅の中のどこにあるかを、0から100で表すテクニカル指標です。
100に近いほど値幅の上の端に、0に近いほど下の端にいることを示していて、相場が値幅のどちら側に寄っているのかをひと目で確かめられます。
教室の背の順にたとえると、クラスでいちばん低い人を0、いちばん高い人を100としたときに、今日の自分がどのあたりに並ぶかを数字にしたようなものです。
数字が大きいからといって、明日も同じ場所に並ぶとは限らないという点も、ストキャスティクスの読み方とよく似ています。
%Kと%Dの計算の仕組み
基本になる%Kは、「今の終値から期間中の最安値を引いた値」を「期間中の最高値から最安値を引いた値」で割り、100を掛けて計算します。
たとえば期間中の最高値が151.00、最安値が150.00で、今の終値が150.75なら、0.75を1.00で割って100を掛けるので、%Kは75です。
%Dは、その%Kを数本分平均してならした線で、%Kより少し遅れてなめらかに動きます。
%Dをさらに平均した線と組み合わせて表示するものはスローストキャスティクスと呼ばれ、細かい上下の揺れを抑えた見え方になります。
期間の本数などの設定はチャートツールによって初期値が違い、どれが正解というものはありません。
大切なのは、設定を1つに決めたら、しばらくは変えずに同じ物差しで見続けることです。
80・20と2本の線の見方
よく使われる目安は80と20で、80より上なら値幅の上の端に、20より下なら下の端に近い状態として読みます。
さらに、端の近くで%Kが%Dを下へ抜けたり上へ抜けたりした場所は、勢いの変わり目の候補として注目されます。
ただし、交差は値幅の中の位置が変わり始めたことを表しているだけで、そこから向きが変わることを決めるものではありません。
直近の高値や安値、水平線のような節目の近くで起きた交差かどうかを合わせて見ると、読みの根拠を重ねやすくなります。
ストキャスティクスのような指標を、水平線やトレンドの読み方とどう組み合わせるかは、テクニカル分析の教科書で全体像を整理しています。
RSIとの違いと張り付き
RSIも0から100で動きますが、こちらは期間中の上げ幅と下げ幅のうち、上げ幅がどのくらいの割合を占めるかを測っています。
ストキャスティクスは値幅の中の位置を、RSIは上げ下げの勢いの割合を見ているので、同じ相場でも数字の動き方が違ってきます。
どちらにも共通する注意点が、強いトレンドの中では80より上や20より下に張り付いたまま、価格が同じ向きに進み続けることがあるという点です。
80より上は「上がりすぎ」の合図ではなく、値幅の上の端にいるという意味なので、それだけを理由に逆向きのポジションを考えるのは避けたいところです。
