波動シグナル研究所です。
「MACDの下に出ている棒グラフが何を表しているのか、よく分からないまま毎日なんとなく眺めています」
「棒が0の線をまたいだときと、2本の線が交差したときは、同じことを言っているのでしょうか」
MACDヒストグラムは、MACDの画面でいちばん目に入りやすいのに、意味を知らないまま見過ごされがちな部分です。
この記事では、棒が何の長さなのか、伸び縮みからどんな変化が読めるのか、そして使うときの注意点を順番に整理します。
MACDヒストグラムとは
結論から言います。
MACDヒストグラムとは、MACDラインとシグナルラインの差を棒の長さで表したもので、勢いが強まっているか弱まっているかを見るための表示です。
MACDラインが上にあれば棒は0より上に、下にあれば0より下に伸び、2本の線の開き具合がそのまま棒の長さになります。
自転車にたとえると、MACDラインが今のスピードで、ヒストグラムはペダルを強く踏み込んでいるのか、緩め始めているのかに近いものです。
スピードがまだ上がっている途中でも、踏み込みが弱まってきたことを先に教えてくれるのが、この棒グラフの役割です。
棒の長さは2本の線の差
MACDラインは短期と長期の移動平均線の差で、シグナルラインはそのMACDラインをさらに平均してならした線です。
ヒストグラムは「MACDライン-シグナルライン」で計算されるので、2本が離れるほど棒は長くなり、近づくほど短くなります。
2本の線が交差した瞬間は差が0になるので、棒が0ラインをまたぐ場所と、線のクロスの場所は同じになります。
つまりヒストグラムは新しい情報を足すものではなく、クロスに向かって2本の距離がどう変わっているかを見やすくした表示だと考えると分かりやすいです。
なお、チャートツールによっては、MACDラインそのものを棒で表示するものもあります。
自分の画面の棒が何の値を表しているのかを、設定画面や説明で一度確かめておくと、読み違いを防げます。
伸び縮みで読む4つの局面
ヒストグラムは、棒が0より上か下かと、伸びているか縮んでいるかの組み合わせで、4つの局面に分けると整理しやすくなります。
プラスで伸びていれば上向きの勢いが強まっている途中で、プラスのまま縮み始めたら、上向きの勢いが弱まってきた段階と読みます。
マイナス側も同じ考え方で、マイナスで伸びていれば下向きの勢いが強まり、マイナスのまま縮み始めたら下向きの勢いが弱まってきた段階です。
棒が縮み始めるのは2本の線のクロスより前なので、勢いの変化をひと足早く見つけられるのが、ヒストグラムを見るいちばんの利点です。
ただし、棒が縮んだからといって、そのまま2本の線が交差するとは限りません。
縮んだあとで再び伸び始めることもよくあるので、縮みは「変化の候補が出た」という合図として受け取るのが落ち着いた読み方です。
ヒストグラムのような勢いを測る道具を、水平線やトレンドの読み方とどう組み合わせるかは、テクニカル分析の教科書で全体像を整理しています。
山の高さの逆行と注意点
もうひとつよく紹介される見方が、価格とヒストグラムの山の高さを比べる方法です。
価格は前回より高い高値をつけたのに、ヒストグラムの山は前回より低いという食い違いは、上向きの勢いが弱まっている形として読まれます。
ただ、強いトレンドの中では、こうした食い違いが何度も続いたまま、価格が同じ向きに進んでいくこともめずらしくありません。
ですから、食い違いが出た場所が直近の高値や水平線といった目立つ節目の近くかどうかも合わせて確かめると、読みの根拠を重ねやすくなります。
