波動シグナル研究所です。
「注文画面に必要証拠金という金額が出てくるのですが、どういう計算でこの数字になっているのかを自分でも確かめてみたいです」
「ドル円なら計算できそうなのですが、ユーロドルのように円が入っていない通貨ペアだと、どう計算すればいいのかが分かりません」
必要証拠金は、何通貨まで持てるのかや、口座にどのくらいの余裕が残るのかを考えるときの出発点になる数字です。
この記事では、基本の計算式をドル円で確かめたあと、円を含まない通貨ペアの計算と、口座の残りとの関係を順番に整理します。
必要証拠金とは
結論から言います。
必要証拠金とは、ポジションを持つあいだ担保として口座に置いておくお金のことで、「為替レート×通貨量×証拠金率」で計算します。
FXでは取引金額の全部を払うのではなく、その一部を担保として預けることで、手持ちより大きな金額の取引ができる仕組みになっています。
部屋を借りるときに、家賃の何か月分かを敷金として先に預けておくのに似ています。
敷金は使ってなくなるお金ではなく、借りているあいだ預けておく担保なので、ポジションを閉じれば必要証拠金も口座の自由に使えるお金に戻ります。
基本の計算式をドル円で確かめる
国内の個人口座では、取引金額の4%以上を証拠金として預けるきまりがあり、これがレバレッジ25倍にあたります。
通貨ペアや口座によっては、これより高い率が設定されていることもあるので、実際の率は自分の口座の説明で確かめておきましょう。
たとえば1ドル150円のときにドル円を1万通貨持つなら、取引金額は150円×1万通貨で150万円になり、その4%の6万円が必要証拠金です。
通貨量を1,000通貨にすれば6,000円、3万通貨にすれば18万円というように、必要証拠金は通貨量に比例して増えたり減ったりします。
ドルストレートは円に直して計算する
ユーロドルのように円を含まない通貨ペアでは、レートに通貨量を掛けて出てくる取引金額が、円ではなくドルになります。
そこで、ドルで出した取引金額にドル円のレートを掛けて円に直してから、証拠金率を掛けるという順番で計算します。
仮に1ユーロが1.08ドル、1ドルが150円のときにユーロドルを1万通貨持つなら、取引金額は1万800ドルで、円に直すと162万円です。
その4%を計算すると6万4,800円となり、同じ1万通貨でも、ドル円とユーロドルでは必要証拠金が少し違ってきます。
証拠金やレバレッジ、通貨ペアといった、この記事の土台になる言葉のつながりは、FXの基礎知識まとめでまとめて整理しています。
必要証拠金と口座の残りの関係
口座の資金に今の含み損益を足したものを有効証拠金と呼び、そこから必要証拠金を引いた残りは余剰証拠金と呼ばれます。
資金30万円でドル円を1万通貨持ったなら、必要証拠金の6万円を除いた24万円が、含み損を受け止めたり新しく注文したりできる余裕になります。
含み損が増えると有効証拠金が減るので、余剰証拠金のほうから先に小さくなっていきます。
また、レートが動けば取引金額も変わるため、必要証拠金は持っているあいだも少しずつ動いていて、計算した数字は「その時点のおおよその担保額」と受け止めておくのが正確な見方です。
