波動シグナル研究所です。
「FXはやめとけと言われる理由は?」
「FXで人生終わった」
「FXは結局ギャンブルなのでは?
投資との違いは何?」
検索欄や掲示板にあふれるこうした警告は、俗にやめとけ説と呼ばれています。
調べて不安になるのは自然なことです。
この記事では、その中身をひとつずつ確かめていきます。
FXはやめとけと言われる理由
結論から言います。
危険は本当にあります。ただし危険の正体は、FXそのものではなく「設計なしで始めること」です。
まず、やめとけ説の根拠を確かめます。
大きく3つに整理できます。
1つ目は大損です。
FXにはレバレッジ(預けた資金より大きな金額を動かせる仕組み)があり、想定を超える損失が短い時間で起こりえます。
2つ目は借金です。
債務整理のコラムには「短期間で稼げると聞いて始め、損失がふくらんで借入で証拠金を補った」
という定型的なパターンがくり返し登場します。
3つ目はギャンブル化です。
勝ち負けの興奮だけを追う使い方になると、取引が賭け事と同じ構造になってしまう、という指摘です。
どれも実際に起きていることです。
この記事は、そこを否定するところからは始めません。
そのうえで「実際のところ、危険の中身は何なのか」を数字で確かめます。
データで見るFXの危険性
この記事で使う数字は、出典のはっきりした2つだけです。
一般社団法人金融先物取引業協会の2018年調査(FX経験者1,000人対象)では、2017年にFX取引で利益を出した人は60.3%でした。
同じ調査で、損失を出した理由の1位は「損切りができなかったから」
で56.5%でした。
「9割が退場する」といった出典のはっきりしない数字も出回っていますが、確認できるのはこの2つです。
つまりデータが示す危険の中心は、「勝てるかどうか」
よりも損切りを実行できるかどうかにあります。
焦点をここに合わせると、次の疑問に進めます。
FXがギャンブルになる境目
「どんなことをするとギャンブルになるのか?」
——知恵袋などでくり返される、この疑問に正面から答えます。
冬山にたとえてみます。
同じ山でも、装備と計画を持って入れば登山、手ぶらで入れば遭難です。
山そのものは変わりません。
変わるのは入り方です。
FXも同じです。
道具そのものに、ギャンブルか検証かの区別はありません。
性質を決めるのは入り方です。
ここからは、その入り方を2つに分けて見ていきます。
ルールなしだとギャンブルになる
その場の感情でロット(取引量)を決め、損切りは「もう少し待てば戻るかも」で先送りする。
これが、ギャンブルになる入り方です。
たとえば負けた直後に、取り返そうとロットを倍にする。
判断の根拠が、値ごろ感とその日の気分だけになっている状態です。
この入り方を続けると、「損益が気になって昼夜問わずチャートを見る生活」に近づいていきます。
ルールがないぶん、すべての値動きが気になってしまうからです。
事前に決めて入ると検証になる
反対に、「どこで撤退するか」
「いくらまで使うか」を入る前に文章にしておくと、同じ取引が検証に変わります。
結果が予想と違っても、次にどこを直せばいいかがわかるからです。
「うまくいったから正解」
ではなく「決めたとおりに動けたか」で振り返れるのは、先に決めた人だけです。
設計して検証するとはどういうことかは、FX検証の作法と研究方針で方針をまとめています。
やめとけを分かれ目に変える設計
始める前に決めておくことは、次の3点だけです。
どれも特別な道具はいらず、紙とペンがあればできます。
1つ目は損切りライン。
入る前に、撤退する価格を決めておきます。
「損切りができなかった」56.5%への、いちばん直接の対策です。
2つ目は資金の上限。
生活費や借入とは切り離した余剰資金だけを使い、なくなっても生活が変わらない額に区切ります。
3つ目は記録と検証。
1回ごとに「何を根拠に入り、どうなったか」を書き残します。
記録の有無が、ギャンブルと検証を分ける最後の線です。
この3点が決められないうちは始めない、という選択も設計のうちです。
始める・始めないのどちらの判断も、同じように尊重されるべきものです。
