波動シグナル研究所です。
「利益が出ているポジションの逆指値を、どこまで、どのタイミングで動かせばいいのかが分からずに毎回迷っています」
「トレーリングストップを使えば利益を伸ばせると聞いたのですが、どんな仕組みで動いているのでしょうか」
トレーリングストップは、利益をどこまで伸ばすかという出口の問題に、逆指値を動かすという方法で答える仕組みです。
この記事では、逆指値がどう動くのかを数字でたどり、追いかけ方の種類と、幅を決めるときに知っておきたい弱点を順番に整理します。
トレーリングストップとは
結論から言います。
トレーリングストップとは、価格が含み益の方向へ進むたびに、逆指値を後ろから追いかけるように動かしていく決済の方法です。
逆指値は有利な方向にだけ動き、不利な方向には戻さないので、価格が反転して追いつかれたところで、それまでに確保した位置で決済されます。
山登りの命綱にたとえると、登るたびに綱を留める場所を少しずつ上へ付け替えていくようなものです。
足を滑らせても、落ちるのは最後に留めた場所までなので、登った高さの多くを守りながら、さらに上を目指せます。
逆指値が動く仕組み
たとえばドル円を150.00で買い、最初の逆指値を30pips下の149.70に置いて、高値から30pips後ろに逆指値を置き続けると決めたとします。
価格が150.30まで上がれば逆指値は150.00へ、150.60まで上がれば150.30へと、高値が更新されるたびに後ろからついていきます。
その後に価格が150.60から下がり始めても、逆指値は150.30のまま下げないので、150.30に届いたところで決済され、+30pipsで終わります。
最初は30pipsの損失の可能性があったポジションが、価格が進むにつれて、損失のない位置、さらには利益の残る位置へと出口が変わっていくのが、この仕組みの特徴です。
なお、相場が急に動いた場面では、逆指値の価格より不利な価格で決済されることもあります。
口座によっては逆指値を自動で追いかける注文方法が用意されていますが、動く条件や細かな仕組みは口座ごとに違うので、使う前に説明を確かめておきましょう。
3つの追いかけ方
逆指値を何に合わせて動かすかには、よく使われる考え方が3つあります。
1つめはさきほどの例のように、高値から決めた値幅だけ後ろに置く方法で、計算が単純なので迷いにくいのが長所です。
2つめは、上昇の途中で新しい押し安値ができるたびに、その少し下へ逆指値を移す方法で、相場の形に合わせて出口を置けます。
3つめは、移動平均線や、ふだんの値幅を測るATRのような指標に合わせて動かす方法で、値動きの大きさの変化に合わせやすくなります。
どれが優れているかは相場や手法との相性で変わるので、入る前に1つを選び、そのポジションの途中では変えないことが大切です。
途中で追いかけ方を変えると、出口がその場の気分で動くことになり、トレーリングストップを使う意味が薄れてしまいます。
損切りや利確、ロットの決め方といった、出口の考え方を支える資金管理の全体像は、FXの資金管理 完全ガイドで整理しています。
幅の決め方と弱点
トレーリングストップでいちばん悩ましいのが、どのくらいの幅で追いかけるかという点です。
幅が狭すぎると、上昇の途中にあるふつうの押しで追いつかれてしまい、伸びるはずだった値動きの手前で決済されやすくなります。
反対に幅が広すぎると、小さな押しには耐えられる代わりに、反転したときに決済されるまでに戻してしまう利益が大きくなります。
そのため、幅は感覚で決めるのではなく、その通貨ペアや時間足のふだんの値動きの大きさを目安にして、過去チャートで当てはめてみるのが落ち着いた進め方です。
