波動シグナル研究所です。
「BOSとCHoCHの違いがよくわからない。
どっちも同じブレイクに見える……」
「CHoCHが出たから転換だと思ったのに、価格はそのまま元のトレンド方向へ戻っていった」
「どの高値・安値を基準に判定すればいいのか、人によって言うことが違って迷う」
相場の流れを高値と安値のブレイクで読むこの2つの合図は、BOS(ビーオーエス)とCHoCH(チョック)と呼ばれています。
名前はいかつく見えますが、見るものは「どちら側の線を越えたか」だけ。
センスは要りません。
BOSとCHoCHの違い
結論から言います。
BOSは今の流れが「続いている」合図、CHoCHは流れが「変わり始めたかもしれない」という最初の合図です。
実は、どちらも起きている出来事は同じで、直近の高値か安値のライン(線)を価格が越える「ブレイク」です。
違いはただ1点、流れと同じ方向へ破ったか、逆方向へ破ったかだけです。
上りの階段にたとえてみます。
一段ずつ登っては、途中の踊り場でひと休みする。
踊り場より下へ戻らないかぎり、この人は「登っている最中」です。
また一段高いところへ足がかかったらBOS。
はじめて踊り場より下へ降りてしまったらCHoCH。
同じ一歩でも、向きが違えば意味がまるで変わります。
チャートも同じです。
高値と安値という2種類の目印さえ追えば、いま流れが続いているのか、変わり始めたのかを、だれが見ても同じ答えで判定できます。
BOSは継続の合図
上昇の流れは、高値と安値がそろって切り上がる形で進みます。
その最中に直近の高値を上へ抜けたとき、それがBOS(Break of Structure=構造のブレイク)です。
BOSが出ている間は、「上向きの構造がまだ続いている」と機械的に読めます。
途中の押し(いったんの下げ)で不安になっても、高値の更新が続くかぎり、構造のうえで流れは崩れていません。
直近の高値に引いた線は、越えられた瞬間に役目を終え、次の高値へ引き直されます。
BOSとは、この線の引き直しが同じ方向へ続いている状態のことです。
高値と安値が作る相場の骨組み(マーケットストラクチャー)が、同じ形のまま伸びているかを確かめる作業ともいえます。
CHoCHは転換の初動
では、上昇が「上昇」でいられる最低条件は何でしょうか。
切り上げてきた直近の安値(押し安値)を割らないことです。
高値の更新が止まっただけなら、まだ「休憩中」の可能性が残ります。
横ばいで力をためて、また上へ伸びていくことはよくあるからです。
決め手になるのは、あくまで安値側の線です。
この押し安値をはじめて下へ抜けた瞬間がCHoCH(Change of Character=性格の変化)。
流れを支えてきた前提が、ひとつ崩れたという最初のサインです。
ただし、CHoCHは「転換の確定」ではありません。
CHoCHのあと、元の方向へ戻っていく動きも仕組み上ふつうに起こります。
「ダマシだった」と感じやすいのはこのためで、あなたの見方が悪いわけではありません。
CHoCHは警報、確定はそのあとに出る逆方向のBOS
——と段階で考えると、「いつ反転したのか」で迷いにくくなります。
こうした高値・安値の構造の読み方がSMC全体のどこに位置づくかは、スマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で整理しています。
BOSとCHoCHの見分け方
見分けは、感覚ではなく手順にできます。
上昇トレンドの最中なら、確かめる線は次の2本だけです。
直近の高値を上へ抜けたらBOS=継続。切り上げた押し安値を下へ抜けたらCHoCH=転換の初動。判定は、この2行で終わりです。
迷いやすいのは「どの安値が押し安値なのか」です。
目印はシンプルで、直近の高値を作る起点になった安値を選びます。
高値の更新に関わっていない小さな谷は、無視してかまいません。
下降トレンドでは、上下をそっくり逆さにして読むだけです。
戻り高値を上へ抜けたらCHoCH、安値側の更新はBOSになります。
確かめる線が2本に決まっているのは、こちらでも同じです。
「どっちに見えるか」ではなく「どの線を越えたか」。
判定を線に任せてしまえば、チャートの印象に振り回されにくくなります。
慣れれば、確認は数秒で終わります。
