波動シグナル研究所です。

「オーダーブロックを使っているのに勝てない……」

「期待していたオーダーブロックで反発せず、そのまま突き抜けてしまった」

反発するはずだった価格帯が破られたあと、同じ価格帯が逆向きの節目に変わったもの
——これは、ブレイカーブロックと呼ばれています。
あの悔しい「突き抜け」は、実は失敗のままでは終わりません。

ブレイカーブロックとは何か

この記事でわかること。1ブレイカーブロックとは(破られたオーダーブロックが逆の節目に変わる)、2なぜ逆の節目に変わるのか(城壁の攻守交代のたとえ)、3チャートでの見つけ方3ステップ。
この記事の全体像。むずかしい言葉は使いません

結論から言います。

ブレイカーブロックとは、ブレイクされた(機能しなかった)オーダーブロックが、逆向きの節目に変わったものです。

少しだけおさらいすると、オーダーブロックとは、大口の注文が残っているとされる価格帯のことでした。
価格が近づくと、反発しやすい節目として意識されます。

ただ、この価格帯がいつも守られるとは限りません。
価格が勢いよく通り抜けてしまうこと——これを「ブレイク(抜け)」と呼びます。
冒頭の「反発せず突き抜けた」は、まさにこの場面です。

SMC(大口の資金の動きからチャートを読む考え方)では、破られた価格帯を消さずに残します。
売りのオーダーブロックが上に抜けられると買いのブレイカーブロックに、買いのオーダーブロックが下に抜けられると売りのブレイカーブロックに変わる、と整理されています。

ブレイカーブロックの定義を3段階で示した模式図。1売りのオーダーブロックが上値の壁として価格を反発させ、2価格が実体(終値)で上抜けし、3同じゾーンが買いのブレイカーブロックとして戻りを下から支える節目に変わる。
同じゾーンの「向き」が入れ替わる

ポイントは、新しい線を引き直すのではなく、同じゾーンの役割が入れ替わるという点です。

なぜ逆の節目に変わるのか

城壁にたとえてみます。
城壁は、守られているあいだは敵の攻撃を止める壁です。

けれど破られた瞬間、守り手は退却します。
同じ壁が、今度は攻め込んだ側の足場になります。
攻め手はその壁を背にして、さらに先へ進めるからです。

オーダーブロックも、これと同じ道をたどります。
守られているあいだは、価格の進行を止める壁。
破られたあとの同じ帯は、逆方向へ進む価格を支える足場に変わります。

城壁の攻守交代を3コマで示した図。左は城壁が攻撃を防ぎ(オーダーブロックが価格を止める)、中央は城壁が破られ(ブレイク)、右は同じ壁が攻め手の足場になる(逆向きの節目として支える)。
壁そのものは同じ。変わるのは「どちらの味方か」

チャートでも同じことが起きる、とSMCでは考えます。
破られたゾーンには決済されていない注文や損切りが残っていて、それが今度は逆方向の圧力になる
——と考えられています。

つまり、それまでサポート(下支え)だった帯はレジスタンス(上値の壁)に、レジスタンスだった帯はサポートに入れ替わる、という整理です。

同じ帯なのに、見る側の立場によって意味が正反対になる——これが「攻守交代」の正体です。

だから、「失敗したオーダーブロックが、逆に武器になる」と言われるのです。
効かなかったゾーンは、消す対象ではなく観察の材料です。

ブレイカーブロックの見つけ方

探し方はシンプルです。
手法やサインを増やす必要はなく、チャートで確認することは次の3つだけです。

ステップ1:元のブロックを確認

まず、機能しなかった元のオーダーブロック(反発を期待していた価格帯)がどこにあったかを、枠で囲んで確認します。
線1本ではなく、幅のある帯として見るのがコツです。

ステップ2:実体で抜けたかを見る

次に、その帯を価格が実体で超えたかを確認します。
実体とは、ローソク足の始値と終値のあいだの太い部分のこと。
ヒゲ(細い線)だけが飛び出して戻った場合は、抜けたとは数えません。

よくある誤認は、最後の足1本だけに注目してしまうことです。
終値でハッキリ超え、そのまま反対側で値動きが続いているか
——そこまで見て、はじめて「抜けた」と判断します。

ステップ3:戻りを待って観察する

抜けたあと、価格がそのゾーンまで戻ってくるのを待ちます。
戻ってきたとき、今度は逆向きの節目として反発することがある
——ここがブレイカーブロックの観察ポイントです。

見つけ方の3ステップを示したチャート模式図。1元のオーダーブロックのゾーンを枠で確認し、2実体で明確に抜けたかを見て(ヒゲだけの抜けは数えない)、3ゾーンへの戻りを待って反応を観察する。
順番はいつも同じ。枠→実体→戻りの3確認

なお、この見方はSMCという大きな地図の一部です。
全体の流れは、スマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で整理しています。

機能しないときの考え方

最後に、正直にお伝えします。
ブレイカーブロックも、また破られることがあります。

節目は「必ず止まる壁」ではなく、あくまで反応を確かめる候補です。
どんな節目もいつかは破られるのが、仕組み上むしろ自然です。

でも、思い出してください。
効かなかったオーダーブロックが次の材料になったように、効かなかったブレイカーブロックもまた、次の値動きを読むための情報になります。

まずは過去チャートやデモで、「破られた帯のその後」を何枚も観察してみてください。
失敗が材料に変わる感覚が、少しずつつかめてきます。

📋 まとめブレイカーブロックは「破られたオーダーブロック=逆向きの節目」。守られなかった城壁が攻め手の足場になるように、同じゾーンの役割が入れ替わる。見つけ方は、元のブロックを確認→実体で抜けたかを見る→戻りを待って観察の3ステップ。節目は絶対の壁ではなく、候補として観察する。