波動シグナル研究所です。
「オーダーブロックを使っているのに勝てない……」
「期待していたオーダーブロックで反発せず、そのまま突き抜けてしまった」
反発するはずだった価格帯が破られたあと、同じ価格帯が逆向きの節目に変わったもの
——これは、ブレイカーブロックと呼ばれています。
あの悔しい「突き抜け」は、実は失敗のままでは終わりません。
ブレイカーブロックとは何か
結論から言います。
ブレイカーブロックとは、ブレイクされた(機能しなかった)オーダーブロックが、逆向きの節目に変わったものです。
少しだけおさらいすると、オーダーブロックとは、大口の注文が残っているとされる価格帯のことでした。
価格が近づくと、反発しやすい節目として意識されます。
ただ、この価格帯がいつも守られるとは限りません。
価格が勢いよく通り抜けてしまうこと——これを「ブレイク(抜け)」と呼びます。
冒頭の「反発せず突き抜けた」は、まさにこの場面です。
SMC(大口の資金の動きからチャートを読む考え方)では、破られた価格帯を消さずに残します。
売りのオーダーブロックが上に抜けられると買いのブレイカーブロックに、買いのオーダーブロックが下に抜けられると売りのブレイカーブロックに変わる、と整理されています。
ポイントは、新しい線を引き直すのではなく、同じゾーンの役割が入れ替わるという点です。
なぜ逆の節目に変わるのか
城壁にたとえてみます。
城壁は、守られているあいだは敵の攻撃を止める壁です。
けれど破られた瞬間、守り手は退却します。
同じ壁が、今度は攻め込んだ側の足場になります。
攻め手はその壁を背にして、さらに先へ進めるからです。
オーダーブロックも、これと同じ道をたどります。
守られているあいだは、価格の進行を止める壁。
破られたあとの同じ帯は、逆方向へ進む価格を支える足場に変わります。
チャートでも同じことが起きる、とSMCでは考えます。
破られたゾーンには決済されていない注文や損切りが残っていて、それが今度は逆方向の圧力になる
——と考えられています。
つまり、それまでサポート(下支え)だった帯はレジスタンス(上値の壁)に、レジスタンスだった帯はサポートに入れ替わる、という整理です。
同じ帯なのに、見る側の立場によって意味が正反対になる——これが「攻守交代」の正体です。
だから、「失敗したオーダーブロックが、逆に武器になる」と言われるのです。
効かなかったゾーンは、消す対象ではなく観察の材料です。
ブレイカーブロックの見つけ方
探し方はシンプルです。
手法やサインを増やす必要はなく、チャートで確認することは次の3つだけです。
ステップ1:元のブロックを確認
まず、機能しなかった元のオーダーブロック(反発を期待していた価格帯)がどこにあったかを、枠で囲んで確認します。
線1本ではなく、幅のある帯として見るのがコツです。
ステップ2:実体で抜けたかを見る
次に、その帯を価格が実体で超えたかを確認します。
実体とは、ローソク足の始値と終値のあいだの太い部分のこと。
ヒゲ(細い線)だけが飛び出して戻った場合は、抜けたとは数えません。
よくある誤認は、最後の足1本だけに注目してしまうことです。
終値でハッキリ超え、そのまま反対側で値動きが続いているか
——そこまで見て、はじめて「抜けた」と判断します。
ステップ3:戻りを待って観察する
抜けたあと、価格がそのゾーンまで戻ってくるのを待ちます。
戻ってきたとき、今度は逆向きの節目として反発することがある
——ここがブレイカーブロックの観察ポイントです。
なお、この見方はSMCという大きな地図の一部です。
全体の流れは、スマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で整理しています。
機能しないときの考え方
最後に、正直にお伝えします。
ブレイカーブロックも、また破られることがあります。
節目は「必ず止まる壁」ではなく、あくまで反応を確かめる候補です。
どんな節目もいつかは破られるのが、仕組み上むしろ自然です。
でも、思い出してください。
効かなかったオーダーブロックが次の材料になったように、効かなかったブレイカーブロックもまた、次の値動きを読むための情報になります。
まずは過去チャートやデモで、「破られた帯のその後」を何枚も観察してみてください。
失敗が材料に変わる感覚が、少しずつつかめてきます。
