波動シグナル研究所です。

「高値と安値の切り上げ・切り下げ、言葉では知っているのに、実際のチャートだと波がぐちゃぐちゃで数えられない」

「どの高値とどの安値を見ればいいのか、いつも迷ってしまう」

「時間足ごとに波の形が違って、結局いまがどっち目線なのか混乱する……」

この迷いに答えてくれる考え方は、マーケットストラクチャー(相場構造)と呼ばれています。むずかしそうな名前ですが、覚える点は4つだけ。センスは要りません。

マーケットストラクチャーとは

この記事でわかること。1マーケットストラクチャーとは(高値と安値で読む相場の骨格)、2読み方(HH・HL・LH・LLの4つの点)、3使い方(3つの状態で入らない日を決める)。
この記事の全体像。覚える点は4つだけです

結論から言います。

マーケットストラクチャーとは、高値と安値のつながり方だけで相場の状態を読む「相場の骨格」のことです。

ローソク足の細かい動きは、たとえるなら服のシワです。1本1本のシワに意味を探すと迷子になります。シワの下にある骨格——高値と安値の位置関係——だけを見ると、体がどちらへ歩いているかが浮かび上がります。

スマートマネーコンセプト(SMC)では、大きな資金を動かす参加者もこの骨格を基準に相場を見ている、と考えます。だから細かいサインより先に、骨格の読み方から学びます。

骨格が読めると、「いまは買いたい人と売りたい人、どちらが優勢か」という力関係を、インジケーターなしで確かめられるようになっていきます。

ストラクチャーの読み方

覚える点は、次の4つだけです。英語の頭文字が並びますが、中身はただの「高い・低い」です。

  • HH(高値の切り上げ):前の高値より高い高値
  • HL(安値の切り上げ):前の安値より高い安値
  • LH(高値の切り下げ):前の高値より低い高値
  • LL(安値の切り下げ):前の安値より低い安値
上昇の構造では高値と安値がともに切り上がってHHとHLが続き、頂点を境に高値と安値がともに切り下がり、LHとLLが続く下降の構造へ移ることを示した折れ線チャートの模式図。
覚える点は4つ。高値と安値のつながり方だけを見る

海の満ち潮にたとえると、波の先端は少しずつ前へ進み(HH)、引き波も前より手前で止まります(HL)。一つひとつの波の形はバラバラでも、潮の向きは間違えようがありません。

HHとHLが続いているあいだは上昇の構造。LHとLLが続いているあいだは下降の構造。どちらでもなくなったら様子見の構造です。読み取る状態は、この3つだけです。

マーケットストラクチャーの3つの状態の比較図。HHとHLが続く上昇の構造、LHとLLが続く下降の構造、どちらでもない様子見の構造。様子見と読めた日は入らない日。
読み取る状態は3つだけ。様子見の日は入らない日

「どの高値・安値を見ればいいの?」と迷ったら、直近の目立つ山と谷を2つずつだけで十分です。すべての波を数える必要はありません。

時間足ごとに波が違って見えるのも、仕組み上そうなるのが自然です。骨格は時間足ごとに別々にあります。まずは1つの時間足に固定して、その骨格だけを読む練習から始めましょう。

ダウ理論とストラクチャー

「高値と安値でトレンドを判断する」——どこかで聞いた話だと感じた方、正解です。土台はダウ理論とまったく同じです。

違いは、言葉の細かさです。ダウ理論が「上昇トレンドが続いている」と大きくとらえる場面を、SMCはHH・HLという点の名前で1つずつ呼び分けます。ダウ理論を虫めがねで拡大した読み方、と言ってもいいでしょう。

たとえばHLが現れたら「押し目を作ってまた上げた」、LLが現れたら「支えを割った」。点に名前がつくと、チャートの途中経過をことばで実況できるようになります。

細かく呼び分ける理由は、構造が切り替わる瞬間を早くとらえるためです。切り替わりにはBOSCHoCHという専用の名前もありますが、それは次の段階のお話。いまは4つの点が読めれば十分です。

この読み方がSMC全体のどこに位置づくかは、スマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で整理しています。

ストラクチャーを読む練習

今日からできる練習は、チャートに3つ書き込むだけです。

ストラクチャーを読む3ステップ。1直近の目立つ山と谷に印をつける、2前の山・谷と高さを比べて4つの記号を書き込む、3上昇・下降・様子見のどれかを1行メモする。
今日からできる練習。チャートに書き込むだけ

①直近の目立つ山と谷に印をつける。②ひとつ前の山・谷と高さを比べて、HH・HL・LH・LLを書き込む。③いまの構造は「上昇・下降・様子見」のどれかを1行メモする。

メモの例:「4時間足はHHとHLが継続、上昇の構造。直近のHLを守っているかを見ていく」——この1行が書ければ、その日の観察は合格です。

「様子見」と書いた日は、入らない日です。波がぐちゃぐちゃに見える日は、あなたの目が悪いのではありません。相場の骨格そのものが定まっていないだけ——仕組み上、読めない日があるのが自然です。

読めない日を堂々と見送れること。それが、骨格を読む力のいちばんの使い道です。

📋 まとめマーケットストラクチャーは、高値と安値のつながり方で読む「相場の骨格」。覚える点はHH・HL・LH・LLの4つ、状態は上昇・下降・様子見の3つだけ。土台はダウ理論と同じで、SMCはそれを精密に呼び分ける——読めない日は、入らない日。