波動シグナル研究所です。
「オーダーブロックって、結局どのローソク足を囲めばいいのか分からない」
「逆方向のローソク足なんてどこにでもあるから、チャートが全部オーダーブロックに見えてくる……」
「引いたゾーンに価格が戻ってきたのに、反発せずにそのまま抜けていった」
相場が大きく動き出す直前に残る、逆方向のローソク足のかたまり。これはオーダーブロックと呼ばれています。見つけられないのはセンスの問題ではなく、絞り込みの条件をまだ知らないだけです。
オーダーブロックとは何か
結論から言います。
オーダーブロックとは、相場が大きく動き出す直前にできた「大きなお金の仕込み跡」のことです。
いかつい横文字ですが、中身は単純です。
砂浜を歩くと、体の大きい人ほど深い足あとが残りますよね。相場も同じで、大きなお金が売り買いをした場所には、チャートに深い跡が残ります。
そしてこの跡は、ただの過去の記録ではありません。あとから価格が戻ってきたときの、「待ち合わせ場所」のように意識されます。
具体的には、急な上昇が始まる直前にある陰線(下向きのローソク足)のかたまりが「買いの跡」。急な下落が始まる直前にある陽線のかたまりが「売りの跡」です。
ローソク足の色や形だけで決めるのではなく、「そのあと何が起きたか」で決める。ここが見つけ方の入り口になります。
オーダーブロックに戻る理由
大きなお金は、買いたい量が大きすぎて一度に買い切れません。まとめて買うと、自分の買いで価格がつり上がってしまうからです。
たとえるなら、300人分の飲み物を1軒のお店で買い占められないのと同じです。何軒かに分けて、少しずつ買い集めるしかありません。
相場でも同じことが起きます。最初のぶんだけ約定して価格が走り出すと、同じ価格帯に残りの注文が置き去りになります。
だから価格がその価格帯まで戻ると、待っていた残りの注文に迎えられて、再び同じ方向へ動きやすくなる——これがオーダーブロックの基本の考え方です。
なお、大きなお金が買うには、同じ量だけ売ってくれる相手(流動性)が必要です。そのため仕込みの跡は、損切り注文が溜まりやすい節目の近くにできやすい、と説明されています。
オーダーブロックの見つけ方
候補になりそうな跡は、チャートにいくつもあります。だからこそ、手当たりしだいに囲むのではなく、次の3つの条件で絞り込みます。
逆に言えば、3つそろった跡はほんの少ししか残りません。その少なさこそが、「全部それに見える」迷いを消してくれます。
条件1:急な動きの直前にある
上昇の起点なら、走り出す直前の最後の陰線(1〜数本のかたまり)だけを囲みます。だらだらと反転した場所ではなく、そこから「急に」動いた場所だけが候補です。
条件2:直近の高値・安値を抜く
その動きが、直近の高値(下落なら安値)を更新するほど強いこと。それまでの流れを壊すほどの勢いは、大きなお金が関わったサインのひとつと考えられています。
条件3:まだ試されていない
価格がまだ一度も戻ってきていない、未使用の跡であること。中の注文は使い切りなので、反発に使われるたびに中身は減っていきます。
オーダーブロックが手法全体のどこに位置づくかは、スマートマネーコンセプト(SMC)の全体像で整理しています。
オーダーブロックが効かないとき
3つの条件がそろった跡でも、あっさり抜かれることはあります。オーダーブロックは、当たり続ける魔法の道具ではありません。
これも仕組みで説明できます。中の注文がすでに使い切られていたり、大きなお金の狙いが変わっていたりするからです。跡は「過去にそこで買われた」という記録であって、「これからも買われる」という約束ではないのです。
また、上位足の大きな流れに逆らった跡は、より大きなお金の流れに飲み込まれやすくなります。跡の向きと大きな足の方向がそろっているかも、あわせて確かめたいところです。
だから、跡に触れた瞬間に飛び乗る必要はありません。戻ってきた価格が反発の形を見せるまで待つ。抜けたら「この跡はもう空だった」と確認して、次の候補を探す。それだけで、跡は予言ではなく検証の道具になります。
