波動シグナル研究所です。
「ローソク足のパターン、種類が多すぎて覚えられない……」
「一覧表は眺めたけれど、実戦でどれを見ればいいのか分からない」
「反転のサインが出たと思って入ったら、そのまま逆に動いた」
ローソク足の形から売りと買いの勢いを読む方法は、ローソク足パターンと呼ばれています。
安心してください。
数十種類をぜんぶ覚える必要はなく、最初は3つで十分です。
ローソク足パターンとは
結論から言います。
まず覚えるローソク足パターンは、「ピンバー・包み足・同時線」の3つだけです。
一覧表には数十種類の名前が並びますが、名前を暗記しても手は動くようになりません。
大事なのは、形が表している売りと買いの力関係を読めるようになることです。
この3つを選ぶのは、どれもチャートに出てくる回数が多く、意味を「力関係」
だけで説明できるからです。
まずはこの3つを、自分のチャートの中で見つけられれば十分です。
形が読めるようになると、チャートがただの上下動ではなく、売りと買いの会話に見えてきます。
この記事では、その入り口を作ります。
ローソク足の実体とヒゲ
3つの形に入る前に、部品を2つだけ確認します。
実体(始値と終値のあいだの太い部分)と、ヒゲ(高値・安値まで伸びた細い線)です。
ローソク足は1本で、始値・高値・安値・終値という4つの価格を記録しています。
この4つの並び方が、実体とヒゲの形を決めます。
綱引きにたとえるなら、実体は「綱が実際に動いた距離」、ヒゲは「一度引きずられたのに、押し戻された跡」です。
だから、実体が長いほど勢いが強く、ヒゲが長いほど「その方向は押し戻された」と読めます。
これから見る3つの形は、すべてこの読み方の応用です。
まず覚える3つのパターン
ピンバー(長いヒゲ)
実体が小さく、片側のヒゲだけが長い形です。
よく使われる目安は、ヒゲの長さが実体の2倍以上あること。
たとえば下に長いヒゲなら、「一度大きく売られたのに、終わってみれば買いが押し返していた」という記録です。
その方向の拒否を示す形として知られています。
包み足
前の足の実体を、次の足の実体がすっぽり覆う形です。
前の足の勢いを、次の足が丸ごと打ち消した——力関係の交代を示すとされています。
同時線
始値と終値がほぼ同じで、実体がほとんど線になった形です。
売りと買いが引き分けた迷いの足で、強い流れの途中に出ると「勢いの一服」を教えてくれます。
反転の合図というより、「次の1本を待て」の黄色信号として扱うと、あわてずに済みます。
3つに共通するのは、「どちらが押し込み、どちらが押し戻したか」
を1〜2本で表していることです。
暗記ではなく、綱引きの跡として眺めてみてください。
時間足はどれでも構いません。
ただ、最初は動きのゆっくりな日足や4時間足で探すほうが、1本ずつ落ち着いて観察できます。
なお、ローソク足パターンがチャート分析全体のどこに位置づくかは、テクニカル分析の教科書で整理しています。
パターンは場所とセットで見る
ここからが、この記事でいちばん大事な話です。
同じ形でも、「どこで出たか」で意味はまったく変わります。
何もない場所で出たピンバーは、ただの長いヒゲです。
一方、過去に何度も価格が止められた節目の上で出たピンバーは、「その節目が今回も意識された」という手がかりになります。
言葉と同じです。
同じ「ただいま」でも、玄関で言うのと会社で言うのとでは重みが違いますよね。
形も、出た場所が意味を決めます。
「サインが出たのに逆に動いた」の多くは、形だけを見て場所を見ていなかったケースです。
覚え方が悪いのではなく、形単体では根拠が足りない——仕組み上そうなるのが自然です。
これはピンバーに限らず、包み足も同時線も同じです。
節目や流れの端で出たときに、はじめて形は意味を持ちます。
だから、順番を逆にしましょう。
先に節目へ水平線を引き、価格がそこへ来たら、3つの形が出るのを待つ。
形はエントリーの理由そのものではなく、節目が働いたことの確認として使います。
待っている時間は、何もしていない時間ではありません。
節目に価格が近づくのを待つところまで含めて、ローソク足パターンの使い方です。
