波動シグナル研究所です。

「10連敗、20連敗と負けが続くと、さすがに気持ちが折れてきます」

「連敗が続くと、この手法はもう壊れたんじゃないかと疑ってしまう」

「ありえない数の連敗をした。
自分には向いていないのかもしれない」

負けが続いたとき、疑う先はいつも手法か自分になります。
でもその前に確かめられる数字があります。
連敗の確率——むずかしい統計ではなく、掛け算だけの算数です。

連敗確率の算数

この記事でわかること。1掛け算で出す(負ける確率を連敗数だけ掛ける)、2回数で出会う(続けるほど連敗はどこかで起きる)、3逆算に使う(想定連敗数から許容損失を決める)。
この記事の全体像。掛け算だけで確かめます

結論から言います。

勝率50%の手法が正常に働いていても、続けていれば5連敗や10連敗は計算上ふつうに起きます。

連敗の確率は、負ける確率を連敗の数だけ掛け合わせると出ます。
勝率50%なら、1回負ける確率は50%。
それを10回掛けると約0.1%——1,024分の1です。

0.1%は「ほぼ起きない」に見える数字です。
だから10連敗した人は、確率ではなく手法や自分を疑い始めます。

でもこの0.1%は、「いま始まる10回」という1つの並びだけを見た数字です。
トレードを続ける人は、この並びを何百回も引き直しています。

勝率と連敗数の一覧表

勝率50%・60%・70%と5〜10連敗の確率一覧。勝率50%の5連敗は3.1%、10連敗は約0.1%。勝率60%の10連敗は0.010%、勝率70%では0.001%と、勝率が上がるほど桁ごと小さくなる。
色が濃いほど起きやすい。掛け算だけの計算値です

表は縦にも横にも急な坂です。
勝率60%なら10連敗は約0.01%、勝率70%なら約0.001%。
勝率が少し上がるだけで、連敗の確率は桁ごと落ちていきます。

ここまでは、連敗確率の解説としてよく紹介されている範囲です。
ただ、この掛け算で止まると「0.1%だからまず起きない」という読み違いが残ります。
ここからが本題です。

連敗は回数を重ねると出会う

降水確率10%の日に、傘を置いて出るのは自然な判断です。
でも毎日それを繰り返す人は、1年のどこかで濡れて帰ります。

1回あたりの低い確率と、繰り返したときに一度でも出会う確率は、別の数字です。
連敗もこれと同じ形をしています。

トレード回数が増えるほど、どこかで5連敗・10連敗に出会う確率が上がっていく曲線図。勝率50%の計算では、100回でどこかで5連敗に出会う確率は約81%、1,000回で10連敗は約39%。
1つの並びの0.1%と、どこかで出会う確率は別の数字です

勝率50%で100回トレードすると、どこかで5連敗に出会う確率は計算上およそ81%。
300回ならおよそ99%です。
出会わないほうが珍しい数字になります。

10連敗も同じ向きに動きます。
1,000回でおよそ39%、5,000回ならおよそ91%。
続けるほど「いつか」は「そのうち」へ近づきます。

なおこの計算は、勝率が一定で毎回の結果が独立という前提の算数です。
実際の相場はその通りではありませんが、骨組みを知るには十分です。

つまり、連敗に出会ったこと自体は、手法が壊れた証拠にはなりません。
悪いのはあなたの腕ではなく、「0.1%=起きない」と読ませる数字の見え方のほうです。

では、起きるものとして何を準備するか。
連敗したとき資金がいくら残るかという実務の側は、FXの2%ルールとは|連敗しても退場しないための損失の決め方が担当しています。

この記事はその手前で、連敗そのものが起きる確率を数える側です。

想定連敗数から逆算する

連敗はどこかで出会うものだと計算で確かめ、想定連敗数を願望ではなく掛け算から決め、1回の許容損失を逆算するという3段階の流れ図。資金がいくら残るかの実務は2%ルールの記事が担当。
算数はここで、資金管理の入口につながります

この記事から持ち帰るのは、ひとつだけです。

1回の許容損失は、「起きてほしくない連敗」ではなく「計算上出会う連敗」から逆算して決めます。

たとえば10連敗までを想定するなら、10回続けて負けてもまだ検証を続けられる大きさが、1回分の上限になります。

想定する連敗数を、願望ではなく掛け算から持ってくること。
それが、この算数のいちばんの使い道です。

📋 まとめ連敗の確率は、負ける確率を連敗数だけ掛けた数字。勝率50%の10連敗は約0.1%でも、続けるほど「どこかで出会う」確率は上がり、100回なら5連敗におよそ81%で出会う計算です。連敗は出会うものとして、想定連敗数から1回の許容損失を逆算する。資金がいくら残るかの実務は、2%ルールの記事が担当しています。