波動シグナル研究所です。

「バックテストの結果にプロフィットファクターという数字が出てきたのですが、いくつなら良いと読めばいいのか分かりません」

「勝率とプロフィットファクターは、結局どちらを見ればいいのでしょうか?」

プロフィットファクターは、検証の記録を読むときに最初に目に入りやすい数字のひとつです。
この記事では、計算のしかたを具体的な数字で確かめたうえで、どこを境に読むのか、どんなときに数字が当てにならなくなるのかを順番に整理します。

プロフィットファクターとは

この記事でわかること。1 プロフィットファクターは総利益を総損失で割った数字、2 1.0が損益の分かれ目、3 回数が少ないと数字が大きく揺れる。
PFは損益のバランスを1つの数字にしたもの

結論から言います。

プロフィットファクター(PF)とは、一定期間の総利益を総損失で割った、損益のバランスを表す数字です。
勝ったトレードの利益だけを全部足したものを、負けたトレードの損失だけを全部足したもので割って求めます。

家計簿にたとえると、ひと月の収入の合計を支出の合計で割ったような数字です。
1回ごとの勝ち負けではなく、記録全体として入ってきたお金と出ていったお金のどちらが大きかったかを、1つの比率で表しています。

プロフィットファクターの計算

20回のトレードのうち、勝ち8回の合計利益4万円と負け12回の合計損失3万円を棒で並べ、4万円を3万円で割るとプロフィットファクターは約1.33になることを示した計算例。
総利益4万円 ÷ 総損失3万円 = 約1.33

たとえば20回のトレードで、勝ちが8回で合計4万円の利益、負けが12回で合計3万円の損失だったとします。
このときのPFは、4万円を3万円で割って約1.33になり、記録全体では利益が損失を3割ほど上回っていたと読めます。

勝率だけを見ると40%で「負けのほうが多い」記録ですが、PFは1を超えています。
勝ちの1回あたりが負けの1回あたりより大きければ、こうしたことは普通に起こるので、勝率とPFは別々の情報として並べて見るのが基本です。

1.0が損益の分かれ目

プロフィットファクターを数直線で表し、1.0より小さい側は損失が利益を上回る記録、1.0ちょうどは損益がとんとん、1.0より大きい側は利益が損失を上回る記録であることを示した図。
1.0より上か下かで、記録全体の損益の向きが分かる

PFを読むときの境目は1.0です。
1.0を上回っていれば、その記録では利益の合計が損失の合計より大きく、1.0を下回っていれば損失のほうが大きかったことになります。

ただし、この計算にスプレッドなどのコストが含まれているかどうかを、一度確かめておいてください。
コストを引く前の数字で1.0をわずかに上回っているだけなら、実際の取引ではとんとんか、マイナスになっていることも十分にありえます。

検証の記録をどう取り、どんな数字で読むのかという当研究所の考え方は、研究レポートの検証方針にまとめています。

回数が少ないと数字が揺れる

10回のトレードの記録で、大きな勝ち1回を含めるとプロフィットファクターは2.5、その1回を除くと0.5まで下がることを、2組の棒グラフで比べた計算例。
たった1回の大勝ちで、PFは2.5にも0.5にもなる

PFでいちばん気をつけたいのは、トレードの回数が少ない記録ほど、数字が大きく揺れることです。
たとえば10回の記録で総利益が5万円、総損失が2万円なら、PFは2.5です。
ところが、その利益のうち4万円が1回の大勝ちだった場合、その1回を除くとPFは0.5まで下がります。

見た目の数字が大きくても、それが数回の大きな勝ちに支えられているだけなら、同じ結果がくり返されるとは言えません。
PFは、十分な回数を重ねた記録で、1.0を安定して上回っているかどうかを見るときに初めて意味を持つ数字だと考えてください。

⚠️ 注意プロフィットファクターは、過去の記録をまとめた数字であり、これからの損益を約束するものではありません。また、連敗がどの順番で来たか、途中で資金がどこまで減ったかは表さないので、ほかの数字とも合わせて研究・学習の材料として読むのが落ち着いた向き合い方です。
📋 まとめプロフィットファクター(PF)は、総利益を総損失で割った損益のバランスを表す数字です。1.0を上回れば記録全体で利益が損失より大きく、下回れば損失のほうが大きかったことになります。コストが含まれているかを確かめ、回数の少ない記録では数字が大きく揺れることを前提に読みましょう。